さてさて、3年前、46歳でピアノを再開すると決め、同じく再開希望の夫(ドイツ人)と折半して、ピアノを購入することになりました。😆


ネットでピアノ屋さんを検索。
こだわりの強い夫が「絶対この店で買いたい」というピアノ屋さんまで、片道2時間、車を走らせました。
私が住んでいるのはドイツのかなり田舎です。近くにピアノを売っている店がないんです😅


決めたのは、ヤマハの上位機種の電子ピアノ。

我が家は集合住宅の持ち家で、防音環境はよくありません。夫は少し予算を上乗せしてヤマハの中古アップライトを買いたかったようですし、店主さんもやはり生ピアノ推し。

が、なにせドイツは訴訟社会。私だって本物のピアノが欲しい気持ちは喉から手が出るほど強かったのですが、ご近所のクレームを考えると、現実的ではない。

 

加えて「人様に迷惑をかけるんじゃない」と怒鳴りつけられて育った私には、生ピアノは敷居が高かった…


ヤマハのグレードを取った時、実はアップライトで練習したんです。その時、ものすごい自分を責める罵声が、ずっと頭にこだましていました。


今度は誰にもご迷惑をかけず、気楽に穏やかな気持ちで楽しみたかった…。だから、今回、生ピアノに対して首を縦に振ることができませんでした。


予約した電子ピアノは2ヶ月後に届くことになりました。


⭐️おまけ⭐️
ちなみに、ドイツ人は、もっと自分の権利を声高に主張します😅

そのせいか、ドイツにはRuhezeit(静かにしている時間)というのが法律で決められています。
時間帯は州によるのですが、大抵は

13:00-15:00
20:00-翌朝7:00
および日曜祭日

この時間は、楽器や歌の練習はNGです。NG時間に大きな音を出せば、訴訟になることもあります。

というわけで、ドイツでは合法的な時間であれば、楽器の練習は可能です。ドイツ人の夫も、店長のピアノ製作士さんも、わりと「合法だ」といったような権利主張型の口調でした。

なんなら「クレームつけてくるやつの度量が狭いんだ」くらいの勢い😅

サイレントピアノが日本で開発されたのは、「人様のことを考えなさい」という風潮が根強いという、そんなお国柄もあるかもしれません。😅