日本テレビ 大杉君枝アナ自殺の報に想う・・・・・

小泉劇場という名の『愚民補完化計画』にまんまと利用されたメディアの辞書には、「反省」という文字は存在しないらしい。自分達の不祥事を煙に巻こうとする民主党の思惑に乗せられ、「シュプレヒコールしなけりゃ国民ではない！」と国民を扇動しているような節が見られる。それでも昨日はメディアがこの話題に触れる回数が少ないので、「やっとバカ騒ぎも終わったか」と思っていたのですが・・・・・。沈静化したのではなく、もう一つのバカ騒ぎに取材陣を割いていただけの話だったのだ。

それはご存知、「アニータ・アバズレータ・ドロボーババーダ」の追っかけ。国民や青森県民の気持ちを察することも無く、泥棒をスター扱いするこの能天気はどこから生まれるのか。昨夕の、日テレ『ニュース・プラス・ワン』などは愚の骨頂もいいところ。笛吹雅子さんが「徹底追跡です！」と言うから何かと思えば、このドロボーババーの追っかけ生放送である。普段、政治や深刻な社会問題を取材している小西美穂さんまでが、「焼肉店に入りました！」だの「東京タワーに向かうようなので追っかけます！」と、能天気の護送船団もここまで来ると怒ることさえアホらしくなる。いくら日テレ社員であっても、おかしなことには「こんな取材はおかしいです！」と言えなければキャスターを名乗る資格はないと私は思う。ましてや、同日早朝の同僚の死 を知っていたなら尚更ではないか。


鈴木君江さんと呼んだ方が分りやすいだろう。“元祖アイドル女子アナ”などと書いている新聞もあるが、ビジュアル的要素からバラエティー番組を担当していたことが多いものの、ニュース原稿を淀みなく読み上げるというアナウンサー本来の実力は全メディアの中でもピカイチだったと思う。『所さんの目がテン』などは欠かさず観ていたが、たまに報道番組でニュースを伝える彼女を見ると、その正反対にありながらも完璧にこなす様にプロ意識を感じた。その彼女が何故・・・・・。以前、同じように自殺した元日テレアナの米森麻美さんも、産後の不安などでノイローゼ気味だったという話も聞いた。家庭の中の真実は他人には計り知れないし、また踏み込むものではないと思うが、「もしかしたら例の柳沢厚労相発言をめぐる騒動も少なからぬ影響を・・・・・」と考えてしまうのは私だけではないだろう。確かに許せない発言であり一日も早く辞めるべきだとは思うが、“揚げ足とり”や“重箱の隅をつつく”のが定番になっているマスコミの誇張もあったのではないか。「生みたくても生めない女性を差別している！」と異常なまでの奇声をあげるどこぞの党首もいるが、それを盛んに繰り返すこともまたそのような女性に精神的苦痛を与えていることには気付かないのか。

今朝のＴＢＳ『サタズバ！』などは、岩見隆夫氏（毎日新聞特別顧問）が「柳沢厚労相発言による審議拒否は当然だ！」とまで公言する始末だ。更には「審議拒否がけしからんと言うなら、柳沢厚労相は早く辞めれば良いのだ」とも・・・・・。民主党原口議員や社民党福島党首が出演していながら丸で夜盗の代弁。これが公正な立場であるべき報道の長にいる方の言葉だろうか。テンションは低かったものの、それに対して異を唱えていた司会のみのもんた氏の方が魂のレベルでは遥かに勝っているようだ。もうこんな低レベルの政治は止めろ！マスコミは本来あるべきジャーナリズムに立ち返れ！

大杉君江さんの御冥福をこころから祈ります。

日テレアナウンスルーム　アナ給湯室