いよいよ梅雨も明け夏本番の8月、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
コロナでなかなかスキなように外出するコトができないこの数ヶ月ですが、そんな時に通勤電車の中から見る緑や、家の窓から吹き込む風にココロを和まされた方も多いのではないでしょうか?
春夏秋冬、移り変わるさまざまな景色。そんな風景を歌わせたらピカイチ!のスーパーアイドルを、今回はご紹介したいと思います。


ぬわぁ~んてガラにもなくシットリとはじめちゃいマシタが、

どぉ~もぉ!!なかちゃんどうぇ~す!!(≧▽≦)(←急にフワちゃんばりのテンションに)ツメかわいい(^.^)(←ネイルしてナイ)
てなワケで第6回の、今回は現在(2020年8月)「半沢直樹」にも出演中の

南野陽子サン、ナンノさんでございます~。ドンドン、パフパフ~!(^^)

ナンノさんの声の特長、そして魅力をヒトコトで言うと「ピアノのような歌声」じゃないカナ、と思います。
「ピアノのよう」とはどういうコトかと言いますと、
ボク自身の音楽のバックボーンとして、コドモの頃に7年ほど、バイエルなどのドイツの教本で学んだピアノがありまして、いまだにどちらかといえばギターのコードではなく、ピアノ的な感覚で音を捉えるコトが多いんですね。
解説:ボクは小さいころに7年ほどピアノやってたのデスが、初心者向けの教科書をヤットコスットコ終えたレベルで、中学のときに音楽の授業でやったギターなんてチンプンカンプンだったのデスが、いちおうピアノの楽譜はほんのすこ~し読めマス
で、そんなピアノに造詣のあるボク(←シツコイ)が思うに、ナンノさんの歌い方ってピアノの楽譜でいうスタッカート(はねる音)スラー(のばす音)クレッシェンド(音を強くする)デクレッシェンド(音を弱くする)の使い方がとってもお上手だナァ~、と聴くたびいつも感動するんですよネ。
えてして世間のみなさんの「歌唱力」のイメージって
「♪ああ~あぁ~きみはあぁ~かわあぁたあああぁ~」

「♪いぃ~まぁ~ああぁいぃ~たいぃい~」

「♪かぎりないよろこびを~うぁなぁたにぃいいい~」のように、
声量のスゴさと声の太さ「だけ」が基準になったりするのデスが、(ちなみにそれぞれ布施明サン(『君は薔薇より美しい』、MISIAサン『逢いたくていま』、松崎しげるサン『愛のメモリー』です(笑)
ナンノさんみたいなやわらかさリズム感息使い、そして歌の世界を表現するチカラなんかももっと評価されるべきじゃないカナ、とつねづね思っているボクです。(さっき名前をあげたみなさんも、その歌の世界を表現するために声を張り上げていらっしゃるワケですし)
そしてそんなナンノさんの声を活かす、歌詞・メロディーともに上質な、スバラシイ曲の数々。


6回目となる「アイドルシングル・ベスト5(+α)」デスが、ナンノさんの場合、リリースされた枚数も多いし、ソレ以上になによりも質が高い曲がほんとうに多くて、「コレも選びたい、アレも切るにはオシイ、ああぁ~っ!」というコトで、
アノ伝説の番組のCS再放送も記念して!今回はこの企画でははじめての!!
ナンノさんシングル、ザ・ベストテ~ン!!!
(ナンノさんの曲のイントロが流れると、たまにアタマの中で「ベストテン」で司会してたTBS松下アナのナレーションが浮かぶのはボクだけでしょうか?)
この企画6回目にして初の!10曲ランキングで発表させていただきたいと思いマス、
それでは10位から1位までぇ~(顔クルクル)、カウントダウン!(←ソレは別の番組)

10位 吐息でネット(1988年)
作詞:田口俊 作曲:柴矢俊彦
https://www.uta-net.com/song/3167/
この超メジャー曲が10位?とオドロキの方もいらっしゃるかと思います。っていうかボク自身がオドロいてマス(笑)
ただナンノさんはシングルが多い&そのドレもコレもが名曲すぎて、一曲ずつランキングとして並べるとこの順位になっちゃったんですよネェ。(やる前は5位ぐらいカナ?と思ってマシタ)
それでもこの曲で「ココがちょっとザンネンだナァ…」なんて部分はまったくなくて、一音目からワクワク感あふれるイントロ、さっきも書いたナンノさんのスタッカート、スラーのウマさ「そつぎょう『しぃ~』きに)とか「がく『っ、せいぃ~』たち」とか)がキワ立っていて
ナンノさんの「おキャンで明るい」部分がたくさん出た、100点満点の名曲だと思います。
…なのでコレ以降の曲はボクの中では満点を超えてマス(笑)イヤ、ほんとに名曲ばかりなんですよネェ~。

ちなみにはじめてこの曲を知ったころが2003年(当時は高校生でした)ぐらいで、ちょうど『おさかな天国』https://www.uta-net.com/song/15349/)がスーパーで流れまくってたころだったので、
「『おさかな天国』作ったヒト(柴矢俊彦サン)が作曲してたんだ!」ミョーにビックリしたのを覚えてマス(笑)

同率10位 あなたを愛したい(1988年)
作詞:田口俊 作曲:萩田光雄
https://www.uta-net.com/song/317/
…初のベストテンにしたにもかかわらず、実は決めきれなくて同率10位まで入れちゃいマシタ(^^;(第2回の唯サンのときと同じパターン)なのでラインナップは11曲です。「トリニクイレブン」です(笑)(←「トリニク」ってクイズ番組ご存知ですかネ?令和の「年の差なんて」みたいな番組デス。NMBの渋谷凪咲チャンがカワイイ)


ナンノさんの歌といえば先ほど『吐息でネット』で書いた「おキャンで明るい」イメージが強い方も多いかと思いマスが、
シングル全体(セルフカバーを除くと21曲)を通してみると、ヤッパリ苦しくなるほどのまっすぐな愛情、せつない想いがナンノさんの曲の特長、「らしさ」じゃないカナ、と思います。
この曲の主人公の女のコも、まさにそんなナンノさんの歌世界の住人で、
愛するヒトと、たくさんのツラい想いやデキゴト(具体的には書いてナイですが)の末に結ばれて、何があってもふたりでコレから生きていく、そんなケナゲで強い女のコの姿が浮かび上がってくる、ステキな一曲です。

9位 はいからさんが通る(1987年)
作詞:小倉めぐみ 作曲:国安わたる
https://www.uta-net.com/song/3592/
ナンノさんの歌ではきっと『吐息でネット』と同じぐらい有名なこの曲。(知名度だと2TOPカモ?)
「おキャンで明るい」路線のはじまり(シングルでは)とも言える一曲カナ、と思います。
スーッとはじまるイントロ、和風情緒と楽しさがあふれる歌詞(「♪じぇらしぃで たまに取り乱します 私」がスキです(笑))、
そしてなんと言ってもナンノさんの和服姿!
歌声を聴く、歌詞を楽しむ、歌う姿に見惚れる、とたくさんの楽しみ方ができる曲だと思います。


実はボクは「はいからさんが通る」の原作も映画(←実は阿部寛サンのデビュー作だったり)も見てナイのデスが、
さっき書いたイロイロな要素がナンノさんのカラっと明るいおヒトガラ(そしてきっと主人公のキャラクターにも)にピッタリハマっていて、ステキだナァ~、と思いマス。
サビの最後の歌詞みたいに、晴れた空のようなキモチになれる名曲です。

8位 パンドラの恋人(1987年)
作詞:田口俊 作曲:亀井登志夫
https://www.uta-net.com/song/3743/
なんといっても歌詞のスバラしさ!
メロディーがなくても一篇の「詩」として読めるほど、美しく綴られています。
ただ「メロディーがなくても」とは言いマシタが、亀井サンの美しいメロディーが歌詞の魅力を何倍にもして
まるで一枚の絵画のような、静ひつで清らかな世界を作っている一曲だと思います。
7月に発売された夏の曲なのデスが、真夏の空と海の抜けるような青ではなく紺や藍色をイメージさせる避暑地の夏といったような、

夏の歌としてはあまり他にナイ、独自の世界を築いた一曲じゃないカナ、と思います。


あとさっき書いたナンノさんのスタッカートが味わえるのもこの曲の魅力で、
出だしの「♪と~めて『っ』 時間(とき)を『っ』」のトコロのハネる音が
女のコの振り絞った勇気とカレへのまっすぐな想いを伝える役割を果たしている、そんな気がします。

7位 トラブル・メーカー(1989年)
作詞:南野陽子 作曲:木戸泰弘
https://www.uta-net.com/song/6376/
ナンノさんが初めて作詞されたシングルであるこの曲。
この頃にはココロないウワサを書き立てられるコトも少なくなかったナンノさんですが、ソレをオチョクるような、楽しむようなタイトルをつける遊びゴコロ、ツウカイさは、
当時「時間ですよ」の特番や「みなさんのおかげです」などでナンノさんとも共演する機会が多かった、とんねるずのお2人(その名も「悪い噂」なんてアルバムを出されてたり)にもちょっと通ずるセンスを感じたりします。
(ちなみにタカさんが初めてナンノさんとすれ違った(「スケバン刑事」のころにフジテレビ局内で)とき、そのあまりの美しさにモノスゴい衝撃を受けたそうデス)


そしてそのあたりのバックストーリー抜きに、ナンノさんの書いた歌詞がほんとうにスバラシイ!
女のコの愛情のビミョーなキビをカワイく描いたという点では、だいぶん後の西野カナさんの一連の作品にも通ずるモノがあるかもしれません。
また「♪”行ってもいいよ”って それじゃ寂しい
“行っちゃダメだよ”って 信じてないの?」

のあたりは、この曲の7年後(1996年)にリリースされた古内東子サンの『誰より好きなのに』(https://www.uta-net.com/song/9412/)の
「♪やさしくされると 切なくなる
冷たくされると 泣きたくなる」

明るいバージョン(←?)とも言ってもイイ気もしマス(←そうカナ?)

「おキャンで明るい」路線ではイチバンスキな曲です。

6位 秋のIndication(1987年)
作詞:許瑛子 作曲:萩田光雄
https://www.uta-net.com/song/208/
そのピアノ的なやわらかさからか、記事の最初にも書いたように、ナンノさんの歌声には花の色や風の香りといった、風景を伝えるチカラがあって、そのためか春夏秋冬、四季おりおりに名曲があるのデスが、
その中でもボクにとってはとくにイメージが強いのが「秋」なんですよネ。
もともと四季の中では秋の歌ってイチバン少なくて、しかも90年代後半以降はかなり減った(ような気がする)ので、なおさらナンノさん=「秋」の印象はボクの中で強いです。


そんなナンノさんの秋ソングの歴史のはじまり(シングルでは)と言ってもイイのが、この曲ではないかと思います。
穏やかな秋の木陰、そのなかにひとりの美しい少女がたたずみ、終わった恋を惜しみつつ、その痛みを乗り越えようと決意している…。
そんな情景が許サンの詞、萩田サンのメロディー、ナンノさんの歌声によって表現されている
すべてがやわらかい、まさに秋風のような一曲だと思います。

5位 涙はどこへ行ったの(1989年)
作詞:康珍化 作曲:柴矢俊彦
https://www.uta-net.com/song/3476/
ココロが離れてしまった恋人を想う、女のコのモノローグ。
この曲の歌詞の構成をヒトコトでいうとそうなるのですが、
1、2番ともカレの過去のセリフからはじまるのが、この曲の大きな特長じゃないかと思います。
カレが過去に語ったコトバと、そのコトバを思い出しながらつづる女のコの現在の想い。
男女のセリフの長さは違うのですが、ちょっと『木綿のハンカチーフ』https://www.uta-net.com/song/4548/)とも通ずるモノがあるような気も。
そしてこの歌詞の作りによって、過去のシアワセな日々、そして今でもカレを想う女のコのせつない想いがスゴく伝わるんですよネェ。
(悲しみを強調しすぎないメロディーがヨケイにその効果を強めてる気がします)
ほんとうに名曲だと思います。

4位 楽園のDoor(1987年)
作詞:小倉めぐみ 作曲:来生たかお
https://www.uta-net.com/song/4787/
「そうね 世界中が 他人事(ひとごと)なら
傷つかずに 過ごせるけど」

もし誰とも深く関わらずに人生を送れたら。すべての責任から自由になって生きていけたら。
そうするともしかしたら、悩みゴトのほとんどが消えてしまうのかもしれない
世界中のヒトたちの暮らし方がいっぺんに変わってしまった2020年の春今までのようなカタチでは職場に、学校に通えなくなる、また通っても今までのような過ごし方ができなくなってしまった方も多いかと思いますが、
そのコトで逆に、イロイロな悩みから解放されてラクになった方も実は多いのカモ?と思います。
「ひきこもり」とヒトコトで言うのも失礼かもしれませんが、外に出ずにずっと家の中、部屋の中で暮らす選択をされた方って、きっとそのコトをコロナの前から、何かのキッカケで知った方じゃないカナ、と思うんです。
そしてソレはまったく悪いコトではナイと思うし、ボク自身も正直なハナシ、家にいた期間はふだんの職場での日常よりはるかに楽しかったし、人間らしい暮らしをしている実感がありました
でも生活のため、あるいは自分の目標・夢を叶えるためどうしても外の世界に出て行かなければいけなくなったとき
この曲は外に出るための勇気を与えてくれるハズ、なんて思ったりします。

また逆に、コロナなどによる環境の変化、その他自分のやりたいコトとの出会いによって、
会社や学校などの、居心地のイイ環境、安定感のある環境から、離れてひとりで生きて行かなくてはいけなくなったときにも、
小倉サンの歌詞が、来生サンのメロディーが、ナンノさんの歌声が、
きっと踏み出すチカラを与えてくれる、そんな気がします。
ボク自身コレから先どうなるかが分からないなか、今ひとりで飛び立つための準備をしているので、今まで以上にこの曲がココロに響いています。
「心ごと 生きてゆきたくて
楽園の Doorから…ひとり」


3位 接近(アプローチ)(1986年)
作詞:森田記 作曲:亀井登志夫
https://www.uta-net.com/song/24608/
名曲揃いのナンノさんですが、ココからのTOP3はボクの中では「100点満点で150点超え」です!まさに金字塔というべき3曲です。

この曲の登場人物は主人公の女のコ、主人公の親友の女のコ、彼女が想いを寄せる男の子の3人。
手編みのセーターをプレゼントできるぐらいの関係の、親友の女のコと男の子はもしかしたら恋人同士なのかもしれないし、そうじゃなくてもフツウのトモダチよりはちょっと深い関係になっている。
それでも、カレへの想いはどうしても止められない…。

歌詞のストーリーだけ追うと、主人公のコの行動ってちょっと小悪魔っぽかったりもするのデスが、あまりそういう風に映らないのは、
カレへの想いも、親友への想いも、きっとどちらも「本気」だからなんだと思います。
この愛が3人の今までの関係をコワすかもしれないコトも、3人とも深く傷つくかもしれないコトも知っている。
それでも、どうしても、自分のキモチにウソはつけない…。
このあたりの覚悟、そして胸の苦しみが、カレに文字通り「接近(アプローチ)」していくなかに、歌詞の端々にフッと出てくる不安げなモノローグ「見ぬかれてるかな」「胸が痛くなる」「せつなくなるの」)と、決意と不安を交互に織り交ぜて表現するナンノさんの歌声で伝わってくるんですよネ。
「甘酸っぱい」というコトバではちょっと足りないような、深いセツナさをたたえた美しい一曲だと思います。

2位 秋からも、そばにいて(1988年)
作詞:小倉めぐみ 作曲:伊藤玉城
https://www.uta-net.com/song/205/
「ナンノさん=秋」についてはさっき『秋のIndication』でも書きましたが、
この曲はまさにその最高峰と言ってもイイ曲じゃないかな、と思いマス。
まずなんといってもイントロ、そしてAメロ前の間奏で流れるオルガンの響きの荘厳さ
アイドルソング、そしてその他のポップスや歌謡曲でも、ココまで厳かな曲は他にほとんどナイんじゃないカナ、という気がします。
そしてソレと対をなすような、曲の最初と最後のサビの、メロディー部分のやさしくしぼった音色
まるでひとつの名画を鑑賞したような気分になれる一曲です。(←な~んて書きつつ美術館もほとんど行ったコトナイボクなのデスが)
 

そしてその絵の中心に描かれている、主人公の女のコ。
――この夏の恋を、今のふたりを、「ひと夏の想い出」なんかにしたくない、ずっと一緒にいたい…。
彼女のセツナく強い愛情が、美しいメロディーと、ナンノさんのまっすぐな歌声によって聴いているヒトの胸に迫る、
『接近』ともども、「淡い」というより「締め付けられる」ような想いが伝わる名曲だと思います。

1位 話しかけたかった(1987年)
作詞:戸沢暢美 作曲:岸正之
https://www.uta-net.com/song/3654/
そしてダントツの1位はこの超名曲です!!
ナンノさんでは『はいからさん~』『吐息で~』の次ぐらいに有名(たぶん)なこの曲デスが、失恋ソングとしては他にあまり例がナイような、とてもフシギな曲で、そしてソレがこの曲の最大の魅力じゃないカナと思っています。

どういうコトか説明する前に、この曲のストーリーをカンタンにまとめると
「主人公の女のコには、ずっとアコガレている男の子がいた。
でも話しかける勇気もなくて、遠くからカレの姿を見ているだけだった。
そんな日々が続いていたある日、雨やどりに駆けこんだ本屋の前で
カレとポニーテールの女のコが歩いているのを見てしまった。
カレのそばにはもう、ステキなカノジョがいた――」

と、かなりせつないおハナシなのです。
だけどやさしくやわらかいメロディー(ハネるようなイントロの音色のスバラしさ!)も、明るさあふれるナンノさんの歌声も(先ほど挙げた『接近』『秋からも、そばにいて』のようなせつなさとは対極にあるような歌声です)、あとはテレビで歌うときの、長い髪をはね上げるフリ付けや真っ白の衣装(もうコレはぜひ!動画を見てクダサイ。この曲を歌うナンノさんはまさに!純白の妖精としか言えないデス)も、ずっと「恋する楽しさ・ヨロコビ」でいっぱいなんですよネェ。

この曲と同じ87年のリリースで、ストーリーとしてはわりと近いモノがある、
小川範子サンのデビュー曲『涙をたばねて』https://www.uta-net.com/song/152376/)と聴き比べると、(コレもまた範子サンの中学生(当時)離れした表現力が光る超名曲なので、ぜひ聴いてみてクダサイ)かなりハッキリ違いがわかるカナ、と思います。

 

 

でもそんな楽しさにあふれた曲だからこそ、2番のサビの後の


「雨やどり 本屋の前
通りすぎた 彼と ポニーテール

駆け寄って 話しかけたかった
でも出来なかった 今日までいちども
遠くで 思うだけだった
心で時間を 止めてたの」

 

この最後の6行で、なんとも言えない、セツナい余韻が風の様にココロを通り過ぎるんですネェ。
「明るい曲」とも「悲しい曲」ともヒトコトでは言い切れない、とってもフシギなこの曲ですが、
ただひとつハッキリしているのは、「ナンノさん以外の誰にも歌えない、永遠に色あせない名曲」というコトだと思います。

<今回の「アルバムからこの一曲!」>


リバイバル・シネマに気をつけて(1987年)<3rdアルバム「BLOOM」より>
作詞:小倉めぐみ 作曲:木戸泰弘
https://petitlyrics.com/lyrics/1120535
神戸っ子としては、80年代の神戸の空気を後の世代まで伝えてくれている『春景色』https://petitlyrics.com/lyrics/286307)とかを紹介しようカナ、とも思ったのデスが
でもヤッパリこの曲の持つせつなさとナツカシさを、ぜひ知らない方にも感じてほしくて、今回紹介させていただきました。

ボクが80~90年代はじめのエンターテイメントを愛する大きな理由として、最初の記事(https://ameblo.jp/nakapyon21/entry-12446066592.html)にも書いたように
「小さい頃に見たキラキラした景色(テレビに限らず、活き活きしていた街並みもヒトたちも)をもう一度見たい」という想いがあります。
ちょっとオオゲサでベタな表現かもデスが、言わばあの頃にタイムトラベルするために当時のエンターテイメントに触れているトコロがあるので、

逆に言うと当時の歌を聴いて、ボク自身の10代~ハタチあたりの頃を思い出すコトってあまりなかったりします。

ただこの『リバイバル・シネマに気をつけて』を聴くたびに、いつもボクの目の前には
中学校の帰りにいつも1人で立ち読みをしてた、近所のショッピングセンターの小さな本屋や、
高校のトモダチみんなと、いつも一緒に昼休みを過ごしてた学食の2階や、
ハッキリ恋とも呼べないほどの、淡い想いをはじめて抱いた中2の同じクラスの女のコや…

自分の「青春の入り口」の記憶のトビラが開いて、ナツカシイ風景やヒトがたくさん浮かんできて、いつも胸の奥がツーンとするんですよネ…。
1987年の曲を聴くコトによってよみがえる、90年代後半~00年代はじめのボクの記憶。
ソレはやっぱり、ナンノさんの歌声が持つ、並外れた「情景を浮かばせるチカラ」がなせるワザなんだと思います。
聴いたコトのナイ方はぜひ、この曲が収録されているアルバム『BLOOM』『ナンノ・シングルス3+マイ・フェイバリット』あたりを手に入れて、一度聴いてみてクダサイ。
もしかしたらアナタの記憶のトビラが開いて、たいせつな風景やヒトたちに逢えるかも…。

てなワケでベストテンは終わりデスが、
まぁ、このぐらい紹介できればそれでイイだろう…とも言い切れナイ!ぺこぱ・松陰寺サン風に読んでネ)ぐらい、ナンノさんは名曲ぞろいなんですよネェ~。
『風のマドリガル』『KISSしてロンリネス』もカッコいいし、『夏のおバカさん』の叙情的なフンイキもイイし、『フィルムの向こう側』のメッセージ性も捨てがたいし、荒木とよひさサン・三木たかしサンの世界観とナンノさんの世界観がミゴトに溶け合った『ダブルゲーム』も名曲だし…とシングルだけでもまだまだあるし、コレにアルバムまで入れたらタイヘンなコトになりマス(笑)

(ちなみにアルバムだとオススメは『BLOOM』です。ナンノさんの世界がイチバン味わえる一枚だと思いマス。ジャケ写(麦わら帽子のナンノさん)もスバラシイです)

なかなかスキな時にスキな場所でスキなコトをしづらいこの夏、風景をあざやかに浮かび上がらせるナンノさんの歌声を聴いて、
自然のなか、海辺、ナツカシイ風景に「Go To」してみるのも(←5~6年後ぐらいに見るとナンノ、もとい何のコトか忘れてるカモなネタ)イイのではないでしょうか?

 

 

 

 

 


さて次回は、今年(2020年)CDデビュー30周年を迎えて、記念プロジェクトが進行中の、
「20世紀最後の正統派アイドル」なんてキャッチコピーも当時生まれた『元気!元気!元気!』なステージでオナジミのアノ方でございマス。
ちょっとでも「Good」な記事が書けるように「P」ower全開でガンバりマス!(…う~ん、あまりウマくナイ(^^;(笑))

そしてこのブログ…いや、ゲンミツにはこのブログではなかったり(←?)するのデスが近々新展開がありマス!
発表までしばしお待ちくださいませm(__)m

(モロモロがイロイロパワーアップするカモ?期待しすぎず(←ココ大事デス(笑))にお待ちくださいネ(^^))