Fw: [発想源]654:五つの誓い | nakao312.ameblo.jp

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2006/08/21 Daily Mail Magazine by M.Hironaka
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 【第654回】 五つの誓い
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 佐賀県に、株式会社古賀商事という会社がある。

 総合ビルメンテナンス業界では超優良企業として知られている。
 (知ってます?)

 その創業者である古賀常次郎氏は、
 20代の時に皿型ビス用スプリングワッシャーや段付き皿ビスを発明、
 若くして世界各国の特許を取り、様々な受賞を成し遂げた。

 そして1969年に、ビル管理業の古賀商事を設立。
 今でも無借金経営であり、株式のほぼ100%を自分で所有する。

 吉野ヶ里遺跡の国有化予算の実現に尽力したり、
 様々な団体への個人からの寄付が1億円を超えたりするなど、
 大きな功績を多数残しており、紺綬褒章を4度も受章されている。

 佐賀県の高額納税者番付には必ず上位にその名が出る常連であり、
 平成14年度には佐賀市で1位になっている。


 その古賀常次郎社長の半生を記した
 「五つの誓い -古賀常次郎伝」という本があるのだが、
 この本は全国の公立中学校1万校に配布されており、
 佐賀県内の公立図書館や公民館には必ずと言っていいほど
 置かれてある本である。(九州の皆さん、知ってました?)

 中学生にも読めるような易しい文体で書かれているが、
 その内容は、生き方、人脈、仕事、更正保護活動など、
 ビジネスマンに必須の考え方がびっしり詰まっている。


 古賀常次郎氏の母校は、佐賀市立巨勢小学校(こせ小学校)。
 ある日、その母校で古賀常次郎氏が特別授業を行なうことになった。

 その特別授業の中で古賀社長は、自らに課している5つのことを、
 後輩である小学生たちに語った。
 それが、この本のタイトルにもなっている「五つの誓い」である。


  一、時間に遅れない
 
  二、嘘をつかない

  三、お世辞を言わない

  四、他人のせいにしない

  五、他人の手柄を自分の手柄としない



 この五つの誓いには、それぞれ注釈が付いている。


  一、時間に遅れない
   「約束の時間を守ることは人間関係の大前提。
     どんな理由があろうと遅刻は許されない」
 
  二、嘘をつかない
   「人間関係は信頼の上に成り立つ。
     嘘はそれを根底から崩す、恥ずべきものである」

  三、お世辞を言わない
   「美辞麗句で飾る言葉より、
     真心のこもった一言が安心と信頼を呼ぶ」

  四、他人のせいにしない
   「人間は弱い生き物。責任を他人に押し付けるのは
     たやすいことだが、信用は失われる」

  五、他人の手柄を自分の手柄としない
    「手柄は日ごろの精進の結晶物。
      他人を羨む前に自己研鑽に努めよ」



 「五つの誓い」は、一つ一つを見れば当たり前のことであり、
 誰でもやればできることである。
 しかし、この誓いを守り続けるのはきわめて困難だ。

 古賀氏にとってこの「五つの誓い」は、
 幼い頃から一つ一つ身に付けた「信条」である。
 

 「今までこれを守ってきたから、今の自分がある。
  守るのはなかなか大変で、損をしたこともあったが、
  長い目で見れば、これを守ったおかげで現在がある。
  これをこれからも私は守るつもり。
  十年後に立派になったみんなに会いたい」

 古賀常次郎氏は、後輩である巨勢小学校の児童たちにそう語った。


 この時の母校での特別授業の記録ビデオは、
 全国の都道府県保護司会連合会や文部科学省などを通じて、
 各方面に配られて話題となった。


 そして2003年には、佐賀新聞にこのような五段記事が出た。

 「子どもたちに夢託し、創立百三十周年の母校に二千万円、
  佐賀市の古賀さん、四十五年間の寄付が総額一億円に。
  更生保護事業にも---佐賀市が感謝状」

 巨勢小学校の校長室には、古賀常次郎氏の写真が掲げられ、
 また顕彰碑と胸像も飾られているという。
 大先輩の努力と信頼の生き方には、
 児童たちにとって学ぶべきことがたくさんあると言えよう。



 ▼出典は、全国の中学校や図書館に置かれているこの本からです。
  佐賀県で超優良経営を続ける古賀常次郎社長の半生を描いた本。
  その中にビジネスに大切なことがたくさん凝縮されています。