塾代表の大西です
塾の卒業式が、3月26日(日)に行われました。生徒、生徒のご家族、サポーター、合わせて70名ほどのにぎやかな卒業式となりました
今回で3回目の卒業式。中野よもぎ塾がはじまって、丸3年が経ちました。
まずは、これまでよもぎ塾にご支援をくださった皆様、本当にありがとうございました。
サポーターの皆さん。ご寄付をくださった皆さん。塾外の学習スペースや、食事を支援してくださった皆さん。面接などの練習にご協力くださった皆さん。見守ってくれた多くの方々。
本当に感謝しております。皆さんのおかげで、3年目まで乗り越えることができました。
ありがとうございました。
卒業生たちに向けて送りたい言葉は、卒業式前からふと考えたりもしていたのですが、考えようとすると胸がジンとしてしまって、なかなかうまく考えられませんでした。
卒業式の日に浮かんだ言葉をそのまま伝えればいいやと思って当日を迎えましたが、やはり何か言おうとすると、言葉に詰まってしまいました
日付けはもう4月になってしまいましたが、ここで改めて記しておきたいと思います。
★─☆。o゚。★─☆。o゚。
今年の卒業生たちは、私にとってはとても特別な存在です。
もちろん、1回目、2回目の卒業生たちも特別な存在ですが、今回は少し意味合いが違って……。
今年は、1年生のときから来てくれていた生徒たちが、ついに卒業となりました。
3年前に塾を開いて、第1号生徒から3号生徒までは、この学年なんですね。
この学年は、遅くに入ってきた子でも、1年半は見させてもらっています。
みんなが1年生、2年生のときはああだったな、こうだったな、と、いろいろ思い出すことがあります。
卓球のマイラケットを嬉しそうに見せてくれた子や、お兄ちゃんの後をちょこちょこついてきた子、私より小さかった背が並んだかと思いきや、あっという間に抜かしていった子。
みんな心も見た目も、ぐんと成長していって、一緒にいていろんな感動をもらえました。
よもぎ塾のスタートアップを、一緒に歩んできてくれた子たちが、今年の卒業生たちです。
今のよもぎ塾の雰囲気は、この子たちによって作られたといってもいいと思います。
思い返せば、最初は9人が限界という小さな和室でやっていたこともありました。
指導方法も運営システムも探り探りで、みんなの成績や学習内容などの申し送りもノートに書いていた時代も(笑)。
3時間目システムは当初からありましたが、それも人数の変化とともにちょっとずつ変わっていったと思います。できなくなったこともありますが、圧倒的にできるようになったことのほうが多いと思います。
どんなふうに中学生たちと接すればいいか。これも探り探りでしたが、人なつっこいみんなが心を開いてくれたおかげで、私たちもずいぶん経験を積めたと思います。
卒業生たちが2年生のときには、初めてのサマーキャンプが行われ、この後に急激にみんな仲良くなり、同時に「やかましい!」という状況も生まれましたね(笑)。
みんながあまりに宿題やってこなかったり、うるさかったりで、何度か3時間目に説教タイムをねじ込むこともありました……。
いろんなことがあったなぁ。
でも、この卒業生たちの素晴らしいところは、お互いに助け合ったり、人を思いやりながら、みんなで進学を目指せたことです。
わからないことを教え合ったり、お互いに誘い合って塾外の勉強の約束をしていたり、そんな光景が多々見られました。
これは、みんながここで生み出して、下の学年に残していってくれた「よもぎイズム」じゃないかなと思います。
★─☆。o゚。★─☆。o゚。
3年生になってからは、本当にみんな、真摯に自分の未来と向き合っていましたね。
進路に迷った子たちは、何度もサポーターたちを交えて話し合いをしました。
将来こうしたい、ああしたいというのを、みんなじっくり考えて、そのためにしなければいけないことを、ちゃんとできたと思います。
思うように問題が解けなくて、悔し泣きをした子もいたよね。
グングン点数を伸ばして、しっかり得意科目を作れた子たちもいた。
コツコツコツコツと、自分で勉強スケジュールを組み立ててやっていけた子たちも。
みんなが精一杯やったことは、サポーター全員で、しっかり見届けました。
「受験」という経験自体が、今後みんなが生きていく中で、大きな力になっていくと思います。
でもね、どの高校に行ったかということだけでは、人生はぜんぜん決まるものではありません。
行ってから何をするかが大事。
「conneting the dots」
これはスティーブ・ジョブズの名言で、私が好きな言葉でもあるのですが、人生の中でどれだけたくさんの点を打って、過去に打ってきた点を、どのようにつないで未来につなげるか、それが大切なんです。
中学生までに頑張ってきたこと、経験したこと、誰かとの出会い、それらの点と、これから高校生活の中で打っていく新しい点。
これをどうつなぐかで、将来が決まっていきます。
点は多ければ多いほうがいいです。つなぎ方は何パターンもできますから。
学校のレベルとか、ネームバリューのようなものは、その数知れない点のたった1つにしか過ぎません。
それよりも、たくさんの点を今のうちにどんどん打っておくほうが大事なんです。
失敗した経験、悔しかった悲しかった経験さえも、点となって将来に必ず活きます。
これは私も今、とても実感していることです。
私もいろいろな点を打ってこなければ、よもぎ塾を開くことはなかったでしょう。
だから、高校生になっても、どんどんいろんなことに果敢に挑んでください。
たくさんの人と出会ってください。
たくさんの本や映画、音楽、アートに触れてください。
たくさんの場所に行ってください。
点をたくさんたくさん打っていこう!
★─☆。o゚。★─☆。o゚。
最後に。
よもぎ塾をやっていて本当に良かったと思うのは、何よりも、このたくさんの生徒たちに出会えたことです。
卒業していった子たち、私は本当にみんなみんな大好きです。
人を大好きと思う気持ちは、とても幸せなことです。
こんな幸せをくれて、本当にありがとう。
ありがとうを何回でも言いたいです。ありがとう、ありがとう!!!
卒業しても、また来てね!