2018年12月、妻に癌が見つかり

長く短い闘病生活が始まりました。

癌発覚と同時に妻は毎日、日記を

書いてました。

闘病中の妻の思いをノートの記述を

通して紹介したいと思います。

(基本、原文のままです。一部、省略した部分もあります)

ちなみに、私がこのノートを読んだのは、

妻が旅立った日の夜。

一晩中、寝ないで妻の隣で読みふけりました・・・

本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本

 

     本日、無事化学療法済み。今回も特に自覚症状なく、今のところ

     経過中。同室の方、まだお若く、お子さんも5歳と1歳?と小さく

     しかし、お母さんは、漏れてくるDrの声など聴いてると腹水も

     溜まっており、かなり私の今の状況よりヘビー。。

 

     こういう方と会うと、今の私の状況は、ありがたい。

     ご飯食べてるし、疲れはあるけど・・

     とりあえず、少し家の事や自分のこと、できる。

 

     そして、少しでも長く生きないとナ~と思う。GC療法を

     やっている人の生存値は1年半くらいとでていた。

     ということは来年の今頃はどういうことになっているか、

     わからんけど。せめて、光一の小学校卒業は見たいナ~

 

     兄者が言っていた、墓参りした時に「智子はまだ、こっちに

     来ん」と言っていたのは、いつくらいまでの話なんだろう。

     とりあえず、これ以上、肝腫瘍大きくなりませんように!

     

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             (解説)

     私の今の状況よりヘビー ⇒ この時、面会に行くと、この話を

     して、「きっつい話やで」と言った。。。が、その時に私が思った

     のは、「いや、うちも大概、大変なんですけど・・」ということ

     だった。

 

     光一の小学校卒業は見たいナ~ ⇒ 結局は、このあと4か月で

     妻は他界することになり、息子の卒業式を見ることはできなかった。

 

     

     「智子はまだ、こっちに来ん」 ⇒ これは、確か義兄が島根の

     墓参り後に夢で義父か義母が言ったセリフだったと思う。実際、

     妻は義母と同じ年齢に同じ原発(と思われる)の癌で他界している。