2018年12月、妻に癌が見つかり
長く短い闘病生活が始まりました。
癌発覚と同時に妻は毎日、日記を
書いてました。
闘病中の妻の思いをノートの記述を
通して紹介したいと思います。
(基本、原文のままです。一部、省略した部分もあります)
ちなみに、私がこのノートを読んだのは、
妻が旅立った日の夜。
一晩中、寝ないで妻の隣で読みふけりました・・・
福島県三春町へ湯治目的のため出かける。
3月3日(土)は日光で1泊。外に露天風の温泉が各部屋に
ついているも温度調節が難しく私は入らず。光一はずっと
気になるも熱すぎて入れず。別のお風呂に行ったり部屋の
お風呂に入ったりしていた。
3月31日~いよいよ福島入り。久しぶりに大さんとも会え、
バカ笑いをし、本当、看学時代のまま。変わったと言えば
お互いの自閉症の息子の心配、兄弟児の心配、そして自分の
健康のこと。
お互い、年を重ねたな~と思う。
岩盤浴は、とても汗をかいた。お風呂は熱め。霊水と言われる
水をガンガン飲んでみる。
全国から癌患者が来ており、前立腺癌でオペ・抗癌剤しない
患者が10数年通っているとか・・・・
満月の夜は自然の放射線放出が増える?満月の夜に岩盤浴を
していた人が3人くらい救急車で運ばれたとか・・・
あと、早朝5:00台より岩盤浴に流れるスタッフさんによる
放送、体験談。
神経芽細胞腫と7か月の時、診断され、色々治療を重ね脳に
メタした時、父親が三春町のやわらぎの湯の社長に相談し、
子供はダメとなっているが、なんとかならないかと、特別に
許可を出し通っているらしい。小学生になるのはムリと言われた
らしいが小学生にもなれたようだ。
医学の世界では、ありえないことがイロイロ証明されている
ようだ。私も効果があるといいのだが・・・。
もう少し通ってみたいが、遠方だからナ~。
でも動けるうちになんとかして行きたいナ。
****************************
(解説)
・大さん ⇒ 妻の看護学校の同級生。大さんはニックネーム。
当時、西部警察の渡哲也さんが好きだったそうで、妻が大門
からとった模様。
成人した(多分)の同じく自閉症の息子さんを育てられた先輩
でもある。福島県いわき市在住。三春町まで会いに来てくれた。
・やわらぎの湯 ⇒ ラジウム泉で屋内で岩盤浴ができるように
大工の社長が作られた湯治施設。妻の兄から教えてもらい、
最初は鼻で笑っていた(ように見えた)妻も、体にいいことは
何でも試すというスタンスになりかなり遠方で急変したら?
というリスクも考え家族で行くことになった。
ただ、この頃は割と安定していた時期でもあった。
同じような境遇の人々が沢山、来ておりそこでのお互いの
身の上話も聞けて、妻には通うのが楽しみになった。