2018年12月、妻に癌が見つかり

長く短い闘病生活が始まりました。

癌発覚と同時に妻は毎日、日記を

書いてました。

闘病中の妻の思いをノートの記述を

通して紹介したいと思います。

(基本、原文のままです。一部、省略した部分もあります)

ちなみに、私がこのノートを読んだのは、妻が旅立った日の夜。一晩中、寝ないで妻の隣で読みふけりました・・・

本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本本

 

今日は、なんだろう、時間が早く通り過ぎる感じがする。

病院は、まだ外来などやっておらず休み体制らしいけど、ドクターたちは

相変わらず休みなしで患者さんのところへやってくる。

本当、頭が下がる。

 

F先生も街〇先生も様子見に来てくれた。

F先生の話によると7日位に腹CTで腸のチェック、そして8~9日くらいでEnt

 

岡崎のがんセンターのセカンドオピニオンについては資料を集めておく。そして、

予約状況によっては治療が遅れてしまうかもだけど、ご了承ください、という

話。

 

まあ、これである程度Entの目途はついた。治療はもう、今更少々遅くなっても

しょうがない。

早くセカンドオピニオンの予約がとれるといいナ~。

 

入院して初めて売店で保湿クリームと海苔の佃煮を購入。ウィッグや帽子などの

化学療法を受けている人のパンフレットがあったのでもらってきた。

こういうことは、他人事かと思っていたけど、自分が手にする日が、こんなに

早く来るとは・・・だナ。まあ、しょうがない次の入院までには

準備しとかんとナ~。

 

さっき、同室の方、ちょっとした夫婦喧嘩?夫さんが病人の奥さんに対して

検査をきちんと受けないからと責めちゃった言い方をしたのかな?

そんな言い方をしたことに対して夫さんは謝っていたけど・・・。

 

うちの夫くんは本当、よく私の留守中によくやってくれているよ。

光一のことも家事、仕事。

もうちょっと元気なうちに、きちんとしたもの作って

ご飯も食べさせてあげればよかったなぁ~。

 

退院したら、ごはんちゃんと作るかな。

朝もパン食は自分ももう体が受け付けないし、味噌汁くらい作るかな?

 

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(解説)

・Ent:Entlassen(ドイツ語) 退院

 

・日記には登場しない日もあるが、ほぼ毎日、面会には行き、洗濯ものを

 持って帰り、持って行き、お金も時々渡し、テレビカードにチャージし

 などなどのお世話をしてます。