2018年12月、妻に癌が見つかり
長く短い闘病生活が始まりました。
癌発覚と同時に妻は毎日、日記を
書いてました。
闘病中の妻の思いをノートの記述を
通して紹介したいと思います。
(基本、原文のままです。一部、省略した部分もあります)
ちなみに、私がこのノートを読んだのは、妻が旅立った日の夜。一晩中、寝ないで妻の隣で読みふけりました・・・
いよいよ今年も終わり。そして平成最後のお正月か・・・
まさか今年の大晦日に私が入院するなんて誰も予想せず、自分でも想定外!
昨日の夕方から炎症反応も収まってきているとの由で流動開始。
水物ばかりだから、すぐにお腹いっぱいになる。
あと、先日胆管に通した管が詰まったということもあり、食事進むことも
なんとなく・・・また、なるんじゃないか・・・という不安があり、
なんとなく食事がすすまない。
まあ、こんな時は病院にいた方がいいなあ~
昨日、ひろし君も応援に来てくれ、光一もバーバ、おじちゃんに囲まれ
普段のお正月より賑やかで楽しいかもナ?
しかし、自閉症は情動障害と言われているが、夫の話によると放デイで
スタッフのKさんが「お母さん早く帰れるといいね」というと、目頭を
押さえ、グッと我慢しているような姿があったりと、フツーの子よりも
もしかして感情を自分でとらえ表現してる?
エライゾ!
この我慢もいつか爆発することがあるかな?
光一には本当に悪い事してるナ~。
一旦退院したら、また再入院になることなど、光一に説明しないとな。。
夕方、光一と夫、来院。病院へ来るとやるルーティン。麦茶を飲む、
談話室の窓から景色を見る。今日はアコーディオンカーテンの開閉も
していた。まあ、元通りにしたからOKとする。
あと、大部屋#920を覚えて部屋を確認しに行きベッドに上がる。
このまま順調にいけば5日位には退院かな?
今日も街〇先生、来てくれた。大晦日なのにエライなぁ~。
さすがに明日は来ないだろうけど・・・
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(解説)
・昨日、ひろし君も応援に来てくれ、光一もバーバ、おじちゃんに囲まれ
普段のお正月より賑やかで楽しいかもナ? :
大晦日直前に、余命がそう長くないことを知り、精神的な動揺を一人では
乗り越えられそうになく、大晦日に息子も寂しいだろうからと私の弟にも
来てもらった。おかげで息子は祖母、おじさんが家にいてくれて嬉しそう
だった。
・「お母さん早く帰れるといいね」というと、目頭を押さえ、
グッと我慢しているような姿があったり :
この報告を放デイから聞いた時、驚いた!自らの感情をそのような
形で表現できるのか?と。
そして、この姿はこの後、妻の死後とかビデオレターを見るときなど
にも見受けられた。つい最近では、「もうすぐ命日だから、お墓参りに
行くよ」と伝えたときにも行った。。
このような仕草、どこで覚えたんだろう?とともにこの人、ほんとに
自閉症?とも思ったりした。