たまたま著作権について調べてたので書くけど、そんな心配杞憂だと思うな。 | タダのブログ:ネット内外からいろいろと

たまたま著作権について調べてたので書くけど、そんな心配杞憂だと思うな。

GIZMODEの記事にこんなのがあった。google chromeを通じてブラウジングした情報やメールの本文や書き込んだ情報の著作権は、googleが使う!という話。

みなさんが合意した条項には、Chrome使用中に作成・発行したものは全部グーグルが使っていいことにしようね、という規約があるのです


でもさぁ、日本もアメリカもベルヌ条約加盟国じゃん?
でもって、無方式主義なわけですよ。

wikipediaから引用すると
著作者による明示的な主張・宣言がなくとも自動的に発生する。条約の締結国においては、著作者は、著作権を享有するために、「登録」や「申し込み」をする必要がない。作品が「完成する」、これは、書かれる、記録される、あるいは他の物理的な形となると、即座に、著者はその作品や、派生した作品に対して、作者が明確に否定するか、著作物の期限が切れない限り、配布に関する排他的な権利を得る

つまり、書き手が書いたモノ(作品と呼べるようなオコガマシイものでなくても)は、ベルヌ条約加盟国であれば守られてしかるべきなわけですわな。いかに、googleさんが「うちのブラウザを通じて使ったんだから、googleが勝手に使ってもいいでしょ!」と騒いだとしても、ベルヌ条約の規約を無視して、実際にそういう行動(暴挙)に及んだら、そりゃ、裁判で負けるでしょ。確実に。
たとえば、amebaが勝手に規約を変更して、ブログを勝手に書籍化できるようにしたとしても、それを訴えることができるわけですからね。ベルヌ条約を無視して規約を作るてのは、仮に文面にそう書かれていたとしても、全くもって拘束力はないですよ。

googleさんもそこまでアホなことはしないでしょ。

それに、よく「個人情報が…」という話を聞くけど、何万人ならいざ知らず、何千万人の毎日のネットサーフィン履歴をサーバが確保できると思うか?サーバが確保したとして、それを検出するような暇人がどれだけいる?もし、そういう暇人がいたとして、それで得られるのが、相手のネット履歴だけだとしたらアホらしくないか?
役所が個人情報を流出させちゃったり、銀行が個人情報を流出させるのと話が違うわけだ。


まぁ、この記事を書いた人もそんな心配をしてるわけでもなく
こちらが居心地悪くなるような条項はバッサリ切っちゃった方が。その方がChromeも安心して飛びつけるような気がしますけど、どうでしょう?

と結んでるんだけど…この手のニュースのために、mixiの日記でも、googleたたきが一部でみられたので、ちょっと気になるのですよ。

googleを擁護するつもりもないけど、必要以上に危機感を煽るのは、賢明な動きと思えない。

もっと冷静になろうぜ?
(ま、個人的にいえば、そんな混乱招く条項は削除すべき、とオレも思うけど)