ナチュラルホルモン補充療法 その2
私達の身体の中には
まだ発見されていない未知のホルモンも存在し
現在、わかっているホルモンも含め何十種類ものホルモンがあると言われています
ホルモンは
脳の視床下部、下垂体、松果体や
甲状腺、副甲状腺、腎臓、副腎、膵臓、心臓、卵巣、精巣など様々な臓器から分泌され
ホルモンは互いに調節しあって
私達の身体を正常に機能するように働いています
それらのホルモンの中に
加齢によって低下するホルモンがあることがわかっています
以下の8つのホルモンです
①成長ホルモン
②甲状腺ホルモン(サイロイドホルモン)
③DHEA
④プレグネノロン
⑤テストステロン(男性ホルモン)
⑥エストロジェン(卵胞ホルモン)
⑦プロゲステロン(黄体ホルモン)
⑧メラトニン
これらのホルモンが低下することで様々な老化現象に関係することがわかってきました
そして低下しているホルモンを適切な正常値に戻してあげて
なるべく老化のスピードを遅らせ、より健康的になり様々な疾病を予防し
QOL(クオリティー オブ ライフ 生活の質)を向上させる
というのがアンチエイジング医療でのナチュラルホルモン補充療法の目的です
ホルモンの正常値には幅があり
また年齢や性差によっても正常値が変わってくるホルモンがあります
例えばDHEAですと
女性の場合
40歳~49歳 33~262 μg/dl
50歳~59歳 18~210 μg/dl
と、このように差があります
50歳女性でしたら
18でも正常値、210でも正常値で
検査してみてどちらの値だったとしても異常ではありません
アンチエイジング医療の考え方では
18よりも210の方がより良いと判断します
同じ正常値なら値が高い方がそのホルモンの効果も高く
より若々しい健康状態でいられると考えるからです
ですので
50歳女性の患者様のDHEAの検査データが18だったら
そしてDHEAの低下による症状
つまり身体が疲れやすい、ストレスがたまりやすい、モチベーションがわかない、風邪をひきやすいなどの免疫力低下などの症状があれば
DHEAの補充をおすすめします
ホルモンは互いに調節しあっていますので
一つのホルモンだけでなく
加齢で低下したホルモンすべての検査データを解析して
総合的に補充することも大切です
ホルモンのトータルバランスが大切なんです
それから18μg/dl の値をいきなり210μg/dl に上げたりはしません
他のホルモンのバランスをみながら患者様の症状をみながら
ゆっくりと適切な値になるように補充していきます
(18の数値の方で210近くまで補充した方が良い場合もあれば
100前後くらいでちょうど良い方もいらっしゃるので
検査データや臨床症状の総合的な解析、判断が必要です)
まとめますと
アンチエイジングのナチュラルホルモン補充療法で大切なことは
①バイオアイデンティカルホルモン(生物学的同一性のホルモン)を
②その患者様の検査データやホルモンバランスを解析し
③適切な種類と量を(けっして正常値を超えてなならない)
④バランス良く総合的に
⑤緩やかなスピードで上昇するように補充する
ということです
①のバイオアイデンティカルホルモンについては
次回にお話しさせていただきますね
ぜひ、こちらもご覧ください
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