コクーン歌舞伎「盟三五大切」 | 美容皮膚科女医 中野あおいオフィシャルブログ 「綺麗が止まらない」Powered by Ameba

コクーン歌舞伎「盟三五大切」



盟三五大切 かみかけてさんごたいせつ


作 鶴屋南北

演出 串田和美



源五兵衛   中村橋之助


小万      尾上菊之助

   

三五郎    中村勘太郎







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2回 観劇しました



1回目は


あまりにも歌舞伎と違っていて


何が何だかわからず混乱してしまいショック!



まったく解釈が違い


別物なんだと思い


2回目の観劇にのぞみましたパー






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演出家の作品に対する解釈が


現代的というか



源五兵衛にはおそらく「忠義」の価値観が希薄


(もしかしたらまったくないかも と思える程


「忠義」の価値観を否定している?)


不条理感と浮遊感に漂っていて



歌舞伎としてみるより


現代劇として観た方がわかりやすい感じです



有名な序幕のシーン


耳にとても心地よい鶴屋南北独特の


七五調の台詞も



チェロの演奏をバックに


妙な違和感と不思議感が漂います



大向こうさんの掛け声も決まらないリズム


むしろ舞台側から拒否して


チェロの旋律がそれを流してしまっている


と感じるような




これも有名なシーン


源五兵衛が自分をだました芸者 小万を殺すシーン



歌舞伎ではこれでもかという様式美満載で


殺しのシーンですら美しい



でも


こちらはリアルで残酷で


明らかに気が狂ってる




源五兵衛が殺した小万の生首を持って


隠れ家の寺で食事をするシーンも


現代に起こった殺人事件にみられる


理解不可能な狂気を感じました





不条理劇を観ているような


不思議な感じ



これはもう


コクーン歌舞伎という一つの演劇ジャンル


なのだと思いました









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菊之助さん


歌舞伎とは違う小万を


演じていました


はかなく美しかったですキラキラ




最後に


勘三郎さんが


大星由良之助役で飛び入り出演


暖かい待ちわびた拍手が鳴りやみませんでしたニコニコ