「ぼっちゃま」@パルコ劇場
久しぶりに上質な舞台を観ました
戦後の価値観が激動する時代を生きる
資産家のぼっちゃま(稲垣吾郎)と
乳母(白石加代子)をとりまく人々の
ホームドラマ仕立てのコメディ
でも
ドタバタの喜劇ではなく
ほんとうに上質な
素晴らしい舞台でした
頑固で気難しく変わり者
浮気性だけど憎めない
心の優しいぼっちゃまを演じた
稲垣吾郎さん
俳優としても素晴らしい才能を
持っていると感心してしまいました
声の出し方、トーン
お顔の表情
身体の動き
間の取り方
すべてが素晴らしい
上質です
乳母だけど
ほんとうは実の母親ではないかと
思われるような役を
とても繊細に演じられていた白石加代子さん
うなるほど上手い女優さんでした
元太鼓持ちで古美術商の役の
噺家 柳屋喬太郎さん
とてもいい味を出していて
久しぶりに寄席に行ってみたくなりました
他の出演者も皆さん上手くて
脚本もいいし
音楽の生のジャズピアノ演奏も素敵だったし
ほんとうにいい舞台だったなぁー