マンション大規模修繕工事といえば管理組合が主体です。

 

当然工事費は管理組合が全て支払うと思っている人は多いのです。

これがトラブルの元。

 

基本的に工事は共用部という個人の物ではないところを工事します。

お部屋の中や個人も持ち物に対する工事は入っておりません。

なので以下の扱いは個人負担になります。

たとえば

 

①網戸

 網戸の張替えは基本的に工事費には入っておりません。

②バルコニーなどの物品の移動や処分

 基本的に居住者が片付けます。壊したり汚したりなどのトラブルを防ぐため。

 床に人工芝や敷タイルがあれば個人負担で移動や処分をしてもらいます。

③エアコン屋外機

 基本的に移動できればそのまま工事をやります。

 移動できない物(冷媒管が短くて移動できない、バルコニーが狭くて移動できない場合など)。

 エアコンは基本的に個人の物なので補修などはいたしません。

 ドレンホース(水が出てくるパイプ)の劣化対応も基本的に別料金。

 

予め工事費に管理組合の指示で織り込まれているなら別です。

工事の説明会でも説明はしますが、いざ「やってください」「有料です」といえば

「聞いてない」となることが多く、困ってしまうのが現状です。

 

意外と工事に無関心な人が多いのがびっくりするのですがやはりお金を別途払えというのも気が引けます。

でも、これらのものを処分したり取り外したりしなければ結局エアコンを壊したり、物を汚したり、自分の身に降りかかるので丁寧に説明はしますがそれでも管理組合に文句を言う人が居ます。

 

この仕事は、工事管理というより居住者管理がかなりウエイトを占め、新築出身の現場監督には戸惑うことが多いようです。

人とと話せる。落ち着いて対応できる。人のために謝れる(職人さんの不適和も監督が謝ります)。

それ+現場の管理なので結構ストレスがありますよ。

 

これからこの仕事をやろうかと思っている人は接客能力も必要だと思ってください。