GIMPの勉強については毎回お世話になっているこちらのサイトを参考にさせて頂いています。
29 線・直線の作成
今回は下の5項目をまとめて勉強します。
1.「写真に走査線を入れてみよう」
2.「グリッド線を描いてみよう」
3.「集中線を描いてみよう」
4.「斜めのストライプ線(縞模様)を描いてみよう」
5.「後光のような放射線状の背景を作ってみよう」
1.の「走査線」以外は、全て「フィルター」⇒「下塗り」機能を使用します。
写真に走査線を入れてみよう
先ずは「写真に走査線を入れてみよう」について勉強します。
①画像を開く
今回は下の画像を使用させていただきました。
②「走査線」をいれる
・メニューバー⇒「フィルター」⇒「変形」⇒「ビデオ」をクリック。
・「ビデオ」ダイアログを、画像を見ながら設定する。
今回は
「Pattern」を「WideStriped」
「不透明度」を「50」
に設定しました。
こんな感じで「写真に走査線」を入れることができました。
グリッド線を描いてみよう
次は「グリッド線を描いてみよう」について勉強します。
メニューバー⇒「フィルター」⇒「下塗り」⇒「パターン」⇒「グリッド」機能を使用します。
①画像を開く
今回は下の画像を使用させていただきました。
②グリッド線用のレイヤーを追加する
・メニューバー⇒「レイヤー」⇒「新しいレイヤーの追加」をクリック。
・「塗りつぶし色」を「透明」に設定して「OK」をクリック。
これで「グリッド線」用の新しいレイヤーを追加しました。
③グリッドを描く
・メニューバー⇒「フィルター」⇒「下塗り」⇒「パターン」⇒「グリッド」をクリック。
・「グリッド」ダイアログを設定する
初期設定では下のようなグリッドが表示されます。
画像を見ながらグリッドの設定を変更。
「Width」と「Height」・・・グリッド線の間隔:「20」
「OffsetX」と「OffsetY」・・・グリッド線の始まり位置:「0」
「Linewidth」と「Lineheight」・・・グリッド線の幅:「1」
「Color」・・・グリッド線の色:ピンク
こんな感じで「グリッド線」を引くことができました。
■選択範囲に「グリッド線」を描いてみる
①白紙のキャンバスに下のように「楕円選択」で「選択範囲」を作成しました。
②同様に「グリッド線」を設定します
・メニューバー⇒「フィルター」⇒「下塗り」⇒「パターン」⇒「グリッド」をクリック。
・先ほどの設定のまま「OK」をクリック。
③「選択を解除」する
これで、「選択範囲」のみに「グリッド線」を描くことができました。
参考サイトはここまででしたが、せっかくなので最初の画像で女性にグリッドが被らないようにしてみました。
・「前景抽出」で女性を「選択範囲」にする。
・「選択範囲の反転」で女性以外を「選択範囲」に変える。
・「選択範囲」に「グリッド線」を入れる。
こんな感じで女性以外の部分のみにグリッドを入れることができました。
集中線を描いてみよう
次は「集中線を描いてみよう」を勉強します。
同じく「フィルター」⇒「下塗り」機能を使います。
①画像を開く
今回は下の画像を使用させていただきました。
②「集中線」用のレイヤーを追加する
・メニューバー⇒「レイヤー」⇒「新しいレイヤーの追加」をクリック。
・「新しいレイヤー」ダイアログで、「塗りつぶし色」を「透明」にして「OK」をクリック。
「集中線」用のレイヤーを追加することができました。
③「集中線」を描く
・最初に「集中線」となる色を「描画色」に設定する。(今回は黒色で設定)
・メニューバー⇒「フィルター」⇒「下塗り」⇒「集中線」をクリック。
・「集中線」ダイアログを設定する。
「線数」・・・集中線の本数(40~1000本の間で設定可能)
「鋭さ」・・・線の鋭さ(0.0~10.0で設定可能)
「オフセット半径」・・・中央円の半径(最大2000まで設定可能)
「複雑度」・・・数値が大きいとオフセット半径の中心から集中線の始点が不規則になる(最大2000まで設定可能)
まずは、どんな感じかわからなかったので、初期設定のまま「OK」にしました。
初期設定のままだとこんな感じになりました。
・「集中線」ダイアログを再設定
「線数」:「200」⇒「100」に変更。
「オフセット半径」:「100」⇒「200」に変更。
これで下のような感じになりました。
④「集中線」を移動する
現状では「集中線」の中心が女性の顔からずれているので「集中線」のレイヤーを移動しました。
・ツールボックス⇒「移動」アイコンを選択。
・「集中線」レイヤーを移動
ただし、「集中線」レイヤーを移動した分、右および下側に「集中線」のないところが発生します。
⑤「集中線」のレイヤーを大きくする
「集中線」の切れている部分を無くすために、「集中線」レイヤーを拡大します。
・ツールボックス⇒「拡大・縮小」アイコンを選択。
・「集中線」レイヤーを拡大する。
下のように、女性画像のレイヤーに「集中線」がすべて表示されるように拡大しました。
⑥「集中線」を移動
「集中線」を拡大した分、中心がずれたので、再度「集中線」レイヤーを移動します。
⑦レイヤーをキャンバスに合わせる
現状では「集中線」レイヤーがキャンバスサイズより大きくなっているので、キャンバスサイズに合わせます。
レイヤーダイアログの「集中線」レイヤーをアクティブにして
・メニューバー⇒「レイヤー」⇒「レイヤーをキャンバスに合わせる」をクリック。
これで「集中線」を描くことができました。
斜めのストライプ線(縞模様)を描いてみよう
次は「斜めのストライブ線(縞模様)を描いてみよう」です。
内容は、上にある「グリッド線」で、グリッド線の幅を「0」にすると「ストライプ」になります。
①ストライプ線の色を設定する
「描画色」と「背景色」にストライプ線の色を設定します。
今回は下のようにオレンジ系の濃い色と薄い色を設定しました。
②新しい画像を作成する
色を「背景色」に設定し下のような画像を作成しました。
③ストライプを入れる
・メニューバー⇒「下塗り」⇒「パターン」⇒「グリッド」をクリック。
・「グリッド」ダイアログを設定する。
「Linewidth」と「Lineheight」のチェーンを外して、「Lineheight」の設定を「0」にすることで下のようにストライプにすることができます。
あとは「Widht」でストライプの幅に設定、「Color」は「描画色」に設定した色になっているので変更なければそのままで「OK」をクリック。
「Width」を初期値の「34」⇒「45」に変えました。
④回転させる
斜めのストライプにする場合は、「回転」ツールでレイヤーを回転させます。
・ツールボックス⇒「回転」アイコンを選択。
・角度を45度にするため、
「回転」ダイアログで「角度」の値を直接「45」に設定。
もしくは、ツールオプションで「15度ずつ回転」にチェックを入れて、マウスをドラッグして回転させます。
元画像を長方形にしてしまったので、回転させると余分なところがたくさん出来ました。
⑤ストライプ部分を切り抜く
上の状態では使いにくいので、ストライプ部分のみを切り取ります。
・ツールボックス⇒「切り取り」アイコンを選択。
・ストライプ部分のみを選択して「Enter」を押す。
サイズ指定が必要な場合は、ツールオプションで「固定」を有効にしてサイズ設定します。
こんな感じで切り取りができました。
最後は「レイヤーをキャンバスに合わせる」でストライプ部分のみをキャンバスサイズにしました。
いつも見ているフリー画像に「吉川愛」さんの背景白画像があったので、この画像にストライプをかけさせていただきました。
この画像を使用させていただきました。
先ほどと同じように「背景」レイヤーを追加してストライプを作成。
今回は背景が白なので「色域選択」で背景を選択⇒消去して切り抜き。
下ののレイヤーにストライプ背景を重ねました。
後光のような放射線状の背景を作ってみよう
次は「後光のような放射線状の背景を作ってみよう」です。
こちらも「フィルター」⇒「下塗り」で上で勉強した「集中線」の色違いで作成します。
①新しい画像を作成する
・メニューバー⇒「ファイル」⇒「新しい画像」をクリック。
・色を「後光」のベースになる色にして「OK」をクリック。
※背景を白紙で作成しておいて、その後「塗りつぶし」でもOKです。
②描画色に2つ目の色を設定します。
③「集中線」を描く
・メニューバー⇒「フィルター」⇒「下塗り」⇒「集中線」をクリック。
前回「集中線」でも「線数」を初期値の「200」にすると多すぎたので、今回も「100」にします。
こんな感じで「集中線」を描くことができました。
色を変えただけで雰囲気がすごく変わります。
④切り抜く
「後光」に使用する部分を切り抜きます。
・ツールボックス⇒「切り抜き」アイコンを選択。
今回は下の部分を切り抜きました。
⑤レイヤーサイズをキャンバスサイズに合わせる
・メニューバー⇒「レイヤー」⇒「レイヤーをキャンバスサイズに合わせる」をクリック。
こんな感じで「後光」のように切り抜きました。
すごく長細い長方形になってしまいました。
参考サイトでは、最初の画像作成時に正方形のキャンバスにしていたのでその方が良いと思います。
またまた、「吉川愛」さんの画像に上で作成した「後光」を重ねてみました。
今回は項目29 線・直線の作成 その4として下の5項目について勉強しました。
「写真に走査線を入れてみよう」
「グリッド線を描いてみよう」
「集中線を描いてみよう」
「斜めのストライプ線(縞模様)を描いてみよう」
「後光のような放射線状の背景を作ってみよう」
次回は項目30 模様・フレーム・枠の作成 その1として
「市松模様(チェック模様)を描いてみよう」
「水玉模様(ドット柄)を作ってみよう」
の2つの項目について勉強していきます。