happiness 207 | 大宮さんと一緒 。。。

大宮さんと一緒 。。。

大宮さんの妄想BL小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。

にのちゃん大好き♡嵐さん大好き♡

大宮さんに癒されて、ドキドキして、毎日幸せ。

嵐のみなさんずーっと、幸せをありがとうございます!




突然上がった花火。


櫻井さんから20歳になったかずへの誕生日プレゼント。






ひゅるるるるるるるるる


ドーーーーン





夜空に大輪の花。

赤から金色に変わった火花が、鮮やかに咲き誇る。



青が、緑が、黄色が、色を変え形を変えて丸く広がったり、柳のように金色の尾をひいて落ちてきたり。


その度に海も色を変えて、波間にキラキラと花火が写ってる。


咲いては消えて、光の余韻を残して煙る夜空にまた新しい花火があがる。


間近であがる花火の音が身体に響いて、火花のパチパチと弾けるような音もしてる。




見惚れてた。


キャンバスに色が飛び散るように、花火が夜空に描き出されていく。




ふとかずを見ると、心だけここではないどこかを見てるような顔で花火を見てた。





ひゅるるるるる


ドーーーーーーーーン




ひときわ大きな音がして。


空一面が金色に光るような大きな大きな花火があがって、また月が静かに光る夜空に戻った。





何発あがった?

5発くらい?




すごかった。


めちゃくちゃ綺麗で、鮮やかな色が広がって、キラキラ光って消えていった花火。



花火の余韻に浸ってたのか、気づいたらみんなでぞろぞろと、シェアハウスに向かって歩いてた。







そのままにしてきたシェアハウスの後片付けを済ませると、みんな帰り支度を始める。


かずは所在なさげな顔で、相葉さんがカバンを持つのを見てた。



玄関先でかずがみんなにありがとうって何度も言ってる。



潤くん遠いのに忙しいのに来てくれてありがとう。


櫻井さん、花火とケーキ、ありがとう。



まーくん。


まーくん、ありがとう。



うんって優しい顔で答えた相葉さんが、かずの金色の髪を撫でた。



じーっと相葉さんを見つめるかずの髪から、そっと相葉さんの手が離れていって、寂しそうな目をした。




次は俺の誕生日祝いしてよねって、言った潤が相葉さんの頬にさり気なーくキスして。


櫻井さんがぬおおおおおって叫んでる中を、ヒラヒラと手を振りながら歩いてった。


正気に戻った櫻井さんは相葉さんを車に乗せて、マンションへと帰っていった。


窓から小さく手を振る相葉さんが見える。


かずは坂の下に車が消えるまで、ずっと手を振ってた。





みんなの帰った後のシェアハウスは、もうシェアハウスの空気が消えて、いつもの静かな空間がそこにあった。


かずは少し疲れたのか、ふわぁっと欠伸をしたからサッとお風呂の準備をして順番に入ることにした。



風呂上がり、髪を乾かすのを面倒くさがるかずをラグに座らせて、ドライヤーをかけてやる。


サラサラになった髪を撫でると、とろんとした目で俺を見た。


俺もザッとドライヤーをかけて、洗面台に片付けてリビングに戻ると、ぼんやりしてたかずが俺の方を見た。


かずのそばに行ってサラサラの髪を撫でて、薬持ってくるなって声をかけたら、うんって頷いた。


寝る前の薬を用意してかずの前に置く。


コクっとかずが薬を飲むのを確認して、俺もペットボトルの水をゴクゴク飲んだ。



薬を飲み終わったかずが、目を伏せてじっとしてる。


その俯いた横顔が、サミシイと言ってる。


掻き立てられる気持ちは、かずを守りたいってだけじゃなくて。

抱きしめたくて、その体温を確かめたくなる。



我慢出来なくてぎゅっと抱き寄せた。



そしたらかずのあの小さくてむくむくの手が、俺の背中にきゅっとまわされて、触れられてるところがカッと熱くなった。



少しだけ体重をかけると、すっと後ろに倒れていくかず。


そのまま覆いかぶさるように抱きしめて、かずの首に鼻を寄せると肘をついてかずを見下ろした。


潤んだままの目が俺を見つめてて、かずの手はまだ俺の背中を抱いてて。



だから、俺は。


そっとキスをした。



ふっと漏れる息。

かずの甘い香り。



堪えきれなくて、何度も合わせる唇。
手は、かずのシャツの中に。


少しだけ強ばったかずは、それでも嫌がらなかった。


キスをしたまま、俺の手が素肌に触れた瞬間、胸を押されて右頬をグーでパンチされた。



「やっぱり、ヤダ....」



不安そうに揺れる目が床のクッションを見てて、慌ててごめんって謝った。



横を向いたままのかずがコクっと頷いたからそっと抱きしめて、ずっと好きだって気持ちが伝わるようにって願った。