大宮夫婦 結婚しようよ 42 | 大宮さんと一緒 。。。

大宮さんと一緒 。。。

大宮さんの妄想BL小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。

にのちゃん大好き♡嵐さん大好き♡

大宮さんに癒されて、ドキドキして、毎日幸せ。

嵐のみなさんずーっと、幸せをありがとうございます!



その指輪から目が離せなかった。


キラキラと紺色の箱の中で光ってて、さとしの綺麗な指にきっと映える。



思わず手を伸ばしそうになって、ぎゅっと手を握りしめた。




ドキドキしてる。


声が震えそうで、さとしに気づかれないように息を吸った。




「さとし」

「かず.....」



震えないように出した声は少し硬くて、さとしが俺をじっと見つめる。





「俺、それ受け取れない」

「え?」

「俺、あなたと結婚しない」

「え?なんで.....おいらのこと、嫌になった?」

「なってない」

「なら.....」

「好きだから、結婚できない。あなたと俺は嵐だから。結婚はダメでしょ?」

「ダメじゃねぇ」

「俺はダメだと思ってる」




戸惑ったような顔から、拗ねたように口を尖らせて、今は少し怒った顔してる。



ごめんね。



ごめんなさい。



俺はあなたのことすごく好きだから、みんなに知らせるようなこと怖くて堪らないんだよ。



その先に何がある?


アイドルでありながら、結婚。

しかも同じグループのメンバーと。


しかも同性婚。



それって、許される?




俺は、


俺には無理だよ。



あなたは大丈夫かもしれないけど、俺はそんなに強くないから。



もしも、否定されたら。

さとしを想うことを、否定されたら?


そばにいることが難しくなってしまったら?






ダメだよ。


無理だよ。



俺はずっと今のままでそばに居られるだけで良かったんだよ。


永遠のグレーゾーンで良かったのに。




どうして、そんな顔するの。



そんな泣きそうな顔するなんてずるいよ。




「ダメじゃねぇ」

「ダメだよ」

「ずっとそばにいたいって、言ってたじゃん」

「居たいよ...」

「なら、居ろよ」

「そばに居るのは出来る。でも結婚はダメ」

「なんで?」




きっと、この人には通じない。


俺のごちゃごちゃして、ぐちゃぐちゃな考えなんて、通じない。



だけど、俺、うんって言えないから。








「ごめんなさい。今日は帰ります」







さっきおろしたばかりの鞄を持って、動かないさとしの横を通って来たばかりのさとしの家を後にした。