今朝目が覚めたら、潤くんの腕の中に抱きしめられてた。真っ裸で。
だけど身体はサラサラしてたし、シーツもサラサラだったから、潤くんが綺麗にしてくれたのかなって思ってたら、目の前のお人形さんみたいな目がうっすら開いていく。
まつ毛フサフサの綺麗な目。
ボーッしたまま見つめて、15秒後。
「うわっ!え?あ、そっか.....カズ....」
びっくりした後戸惑って、おもいだしたのかな?ホッとした顔でニコっと笑って、俺を抱きしめてキスしてくれた。
なんか、すげえ嬉しくて。
こんな甘い朝は初めてで小っ恥ずかしいのに、それでも潤くんの腕の中にいて、愛を注がれてることが嬉しくて。
我慢出来なくて俺からもキスした。
そしたら潤くんのスイッチが入っちゃったみたいで、朝からエロエロなキスをされたけど、潤くんの唇が俺の首筋についた頃、ふたりのスマホのアラームが鳴って、ふたりして照れて笑っちゃった。
潤くんに抱き起こされて、潤くんの服を貸してもらって着替えた。全部ちょっと大きくて、全部潤くんの匂いがした。
潤くんに包まれてるみたいで、毎日でもいいなって思った。
朝ごはんは潤くんと一緒に作って、俺にしては珍しく、サラダと雑穀米のおにぎりと里芋のお味噌汁をちゃんと食べた。
そんな俺を潤くんは嬉しそうに見てた。
「昨日、気を失ったカズをお風呂に入れたんだけど、めっちゃ可愛かった」
なんて言われて
「カズ、耳真っ赤だよ。マジで可愛い」
甘い言葉が嬉しくなっちゃってた。
「カズ」
いつものスリッパを履いたところで、潤くんの腕が俺を捕まえて甘くキスをされた。
「んっ」
「その声、色っぽいな」
「ばか.....」
「行こうか」
答える代わりに潤くんの手を握った。
潤くんのマネージャーの運転する車で、一緒に現場に向かう。
車に乗り込んだ俺を見て、一瞬目を見開いたマネージャーは、撮影スタジオに着いて車を降りる俺と潤くんに
「気をつけて下さいね。二宮くん、色気漏れてますから」
って、普通のトーンで言った。
なんか、バレてんのかな?
いや、それってめっちゃ恥ずいんだけど。
「あー、うん」
「りょーかいです」
知ってるの?てか、気づいてるの?
とは聞けなくて、曖昧な返事をして車を降りた。