沢山のキスを受けて、気づいたらねだるように潤くんの首に手をかけてた。
自分から潤くんを引き寄せるように、キスして。
少しビックリした顔の潤くんが可愛いなんて思った。
「カズ、意外と積極的だね」
「.....当たり...前でしょ。....ずっと欲しかったん....だもん」
啄むようなキスをしながら、キスの合間に答えたら、激しくキスされて息が上がる。
唇を離して、俺の顔をじっと見つめた潤くんが、雄の目をしてる。
「カズ、煽るね」
「そんなつもりじゃ.....」
「そんなこと言われて、俺我慢出来ないよ」
「潤くん.....」
俺の頬を撫でながら、耳にキスをしながら、潤くんが俺に聞く。
「カズ、いいの?」
「いいよ」
「俺、止まんないよ」
「止めないでよ。10年も待ったんだもん。もう1秒だって待てないよ」
俺の答えに、潤くんの目が光った。
貪るような、深い深いキス。
俺の中に潤くんの心を流し込むようなキス。
俺の心の中をさらい尽くすようなキス。
長い長いキスの後、俺は潤くんの腕の中でふわふわの気持ちだった。
潤くんは俺の頬をまた撫でて、嬉しそうに俺を見てる。
その甘い視線が嬉しくて、だけど恥ずかしくて、ついつい視線を逸らしてしまう。
そうすると、潤くんの拗ねたような声が聞こえる。
「カズ、こっち見て」
「も.....潤くん、見過ぎだよ」
「ずっと見てたい。ずっと見ないようにしてたから。カズを見たら、欲しい気持ち抑えられなくなるから、ずっと見るのも我慢してた」
「潤.....」
「お前のことずっと見させてよ。どんなカズの顔も表情も見てたいし、俺以外の誰にも見せたくないんだから。今は、俺だけのカズなんだから、飽きるくらい見せてよ」
「飽きるの?」
「飽きないよ、一生」
甘い言葉。
甘いキス。
お酒を飲んだわけでもないのに、クラクラする。
潤くんに酔ってるのかな。
ふわりと抱き上げられて、潤くんの首にしがみつく。
「寝室行こう」
潤くんの横顔、纏った緊張感で少しだけ強ばってたから、そっと頬にキスした。