愛を叫べ 3 | 大宮さんと一緒 。。。

大宮さんと一緒 。。。

大宮さんの妄想BL小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。

にのちゃん大好き♡嵐さん大好き♡

大宮さんに癒されて、ドキドキして、毎日幸せ。

嵐のみなさんずーっと、幸せをありがとうございます!


智が三日連続で朝帰りした日。


俺は個人の仕事だったから、智と口を利かずに仕事に向かった。



仕事の後、また帰らない智を家で待つのかと思ったら本気で憂鬱になってきて、仲良くしてる後輩に電話したら、飯連れてって下さいって言うから、行くことにする。


そいつが予約した店は、ちゃんと個室の沢山ある店で、俺の好きなシンプルなハンバーグが美味しい店だった。


なんだか楽しそうに話してくれる後輩が可愛くて、この3日のイライラは和らいでいた。



「ニノさん」

「なんだよ」

「好きです」

「ばーか。ふざけてんなよ」

「本気です。俺、ドラマで共演させてもらった時から、ずっとマジで好きです」

「何言ってんだよ」



いつものおふざけだと思って、手元のビールを見ながら話してた。


したら、突然俺の隣に移動してきたそいつが、俺をグイッと抱き寄せて、耳元で囁いた。



「好きです。俺のもんになってください」



熱い息が耳にかかって、ビクリと身体が跳ねて、小さな吐息が漏れた。



抱きしめる腕はますます強くなって


「ニノさん敏感なんだね。可愛い。あ、和さんって呼んでもいいですか?」


わざとなのか?

そのまま耳元で話し続けるから、身体がビクッとしてしまう。


「やっ.....ダメ.....に、決まって...る」


必死でダメって言ってんのに、却って興奮させてる気がする。


「和さん、マジ色っぽい。俺、ヤバイかも」



ヤバイってなんだよ。

てか、いい加減に離せよ。


あー、こんな事なら大人しく家で智のこと待ってれば良かった。


せめて、誘う相手を相葉さんにしとくんだった。


あの人ならこんな状態にはならなかった。


俺、こいつにお持ち帰りされちゃうのかな?


そしたら、あのおじさんどうするんだろ。


あの人のもんじゃ無くなった俺は必要なくなんのかな?


俺、耐えられるかな。


これでも、あの人のこと愛してんだよ。

あの人の腕の中で眠るのが、1番幸せなんだけどな。


はぁ。仕方ないよね。

油断した俺がバカだったんだもん。


力じゃ適わないし、抵抗して怪我したら仕事に支障がでる。


あの人のそばに居られなくて、仕事もダメになったら、俺、生きていけないもん。


困らせたくない。

悲しませたくない。


押し倒されて俺を見下ろすコイツに、もしもこのまま喰われちゃったら、俺の意思でそうなったことにしよう。


無理矢理とか、そんなんだって知った時のあの人の悲しみを見たくないし、苦しめたくないから。


あーあ、これで終わりか。


近づく後輩の唇が、死刑宣告みたいだ。


もうダメだって目を閉じた時、バタンと個室のドアが開く音がした。



飛び込んできた智の顔は真っ青で、まるで襲われたのはこの人みたいだ。



何も言わず俺を引き起こして、万札を何枚かテーブルに置いたこの人に引き摺られるように、店を出た。



家までのタクシーでは無言だったけど、家に着くなりこの数日のこの人の妄想みたいな不安を聞かされて


『今でも、お前だけが好きだ』


とか、何年かぶりの愛の言葉を聞いて。



久しぶりにゆっくり愛されて、俺、幸せだなぁって思った。



起きたら、枕元にメッセージカードと小さな額に入った絵があった。



~ずっと愛してる。和也をおいらが一生守る~


優しく笑う俺の絵に添えられたカード。



裏には、結婚記念日って書いてあったけど、いつからこんな事する人になったの?



嬉しくて、ふふって笑ってたら、隣の智が目を覚まして俺を見た。



「おはよ、和。愛してる」

「俺も愛してるよ」








おしまい