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こちらのお話は、磁石です。
こっそり初挑戦
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人懐こくて、器用で、頭の回転が早くて可愛いカズ。
出会った頃は俺のが小さくて、お前の方が年上みたいに見えたけど、小さい俺のことを、ちゃんと先輩として尊敬しつつも懐いてくるお前が可愛くて、いつの間にかその姿を探すようになってた。
俺の尊敬する先輩だった智くんが、初めて可愛がった後輩。
接点なんてどこにあったんだ?って、みんなが不思議に思う中で、ニノはマジで大野が好きだって噂が立つほど、カズはあなたが居るときはあなたの側にいた。
智くんが、親しい同期や先輩以外でそばにいることを許した。
その事だって、ジュニアの中じゃけっこうな事件だったんだ。
だけど智くんが京都に行っちゃって、それでも人懐こいカズの周りには、いつも誰かがいて、俺もそんなやつらのうちのひとりだったんだろう。
試験期間で会えないとき以外は、側に行って色んなことを話した。
カズは、どっか冷めてるとこがあって、大人びた返事が返ってくるから話してても楽しくて。
それなのに、笑った顔はびっくりするほど可愛くて、幼くて。
可愛い後輩。
しかもかなり気に入ってた。
それでもそれは、恋愛感情なんかじゃないと思ってた。
思ってたのに、たったひとつの話を聞いて、俺の気持ちは、単なる後輩に対するものじゃ無いって気づいたんだ。
カズ、そんな風に誰かのことを話すのは止めてくれ。
頼むよ、それ以上あの人のこと話さないでくれよ。
俺のこと、見ろよ。
「あのね、昨日京都に行ってきた」
「え?」
「毎日電話で話してても、やっぱ淋しくて。どうしても会いたくなっちゃって、大野くんのところに行ってきたよ!」
そんなキラキラした顔で話すなよ。
俺、お前のこと好きみたいだ。
気づいた途端に失恋かよ。
そう思ったけど、レギュラー番組の撮影や、イベントにレッスン。
忙しい日々の中で、カズが京都に行く時間はなく、淋しいのか俺や甘えられる他の先輩ともくっつくようになっていった。
俺は、出来るだけカズの側にいた。
一緒に過ごす時間が増えると、話す内容も濃くなって、いつしか将来の話もするようになっていた。