大宮さんの妄想bl小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。
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「和也さん、どうしたんですか?」
涼介が、俺の顔を覗き込んでる。
肩に乗った手が熱い。
「何?どうもしないけど」
「嘘はダメですよ。和也さん、涙が」
「え?あ、本当だ」
「突然、ポロっと涙が溢れたから、焦りました。大丈夫ですか?」
「あ、うん。大丈夫、大丈夫」
答えたけど、全然大丈夫な気がしない。
「和也さん、どうして無理するんです?和也さんの顔、大丈夫な顔には見えないし、俺は、和也さんを困らせたかった訳じゃないんです」
「うん」
「俺の気持ち、知っててほしかったんです。和也さんのこと見てるって、大事にしたいって、守りたいって思ってること、覚えててくれたら、それで良いんです」
「涼介... 」
「ごめんなさい、泣かせちゃいましたね。さあ、ご飯の準備しますね。和也さんは、シャワーでもしてきて下さい」
ニコッと笑って、軽くハグされて、廊下に出された。
なんだよ。
あいつ、大人じゃん。
あの頃の俺なんかより、なんなら今の俺より大人かも。
俺は、おーのさんが欲しくて、俺の方を向いてて欲しくて、困らせるとかそんなこと考えもしなかった。
シャワーを浴びて、居間に戻ると夕飯の支度は済んでいて、涼介がダイニングの椅子に座って待ってた。
その顔が、さっきの大人っぽさが嘘みたいに頼りない子どもみたいな顔で、なんだか急に涼介が可愛く見えた。
「お待たせ、涼介」
「あっ、和也さん。ゆっくりできましたか?」
「おお。なんか、色々ありがとな」
「え?あっ、はい」
「お前のこと、ちゃんと考える。だからもう少し時間くれるか?」
「和也さん...... ありがとうございます。ずっと待ってます!」
「ずっとは待ってなくていいわ。誰かに気持ちが動いたら、言えよっての」
「動きません」
「ふふ」
「動きません」
「分かったよ。飯食おうか」
「はい」
俺たちは、その日遅くまで色んなことを話した。