大宮さんの妄想bl小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。
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5人組でデビューして、おいら達は嵐になった。
かずと翔くんとは、ジュニアの頃から親しくしてたからそのままの関係でいられたけど、潤と相葉ちゃんはほとんど関わりが無かったから、どうして良いのか分からなかった。
かずが相葉ちゃんと仲良しなのは知ってたし、よくじゃれてるのも見てたから平気だと思ったのに、ダメだった。
相葉ちゃんは思ったより、人見知りで、繊細で、おいらともそうだったけど、翔くんともほとんど喋らなかった。潤とは少しは話すけど、翔くんにベッタリの潤も、少し緊張してたのか、相葉ちゃんとはあんまり話してないみたいだった。
そんな相葉ちゃんを心配して、かずは相葉ちゃんのそばによく居た。
もちろんおいらの隣にも居たけど、おいらが翔くんと話してたりすると、スッと相葉ちゃんのそばに移動しちゃって、おいらは淋しくて仕方なかった。
大好きなかずと一緒で、幸せだとも思えたけど、思ってたより忙しくて、身体がついていかなくて、疲れるし眠いし、みんな限界だった。
「逃げたい」
ボソッと呟いてしまった一言を、かずは聞き逃さなかった。
かずは、おいらの顔をじっと見て
「一緒に逃げようか?」
小さな声で言った。
かずの目は本気だった。
抱きしめて、手を繋いで逃げたい
心底思った。
でも、出来なかった。
おいら達は、大きなプロジェクトの中心にいて、5人だけが嵐ではないと分かっていたから。
ただ......
一緒に逃げようかって言ってくれたその気持ちが、おいらを支えた。
可愛くて仕方なかった後輩は、いつの間にかおいらより大人になって、どんな時もおいらを支え続けてくれた。
おいらが逃げたいって言った頃から、かずは常においらを優先してくれるようになって、ダメだと思っても、その温かい愛情を手放すことなんて出来ずに、おいらはなんでもないような顔で、かずの側に居た。
好きだとか、言えなくて。
言っちゃいけないと思うほど気持ちは募って、時々、我慢出来ずに、好きだと言ったり、背中に書いたり、無人島に行きたくなったりした。
そんなおいらを、かずは、照れたような顔で、笑って見てくれた。
かずの視界に入っていたくて、だけどかずを捕まえる勇気は無くて、そんな日々を何年も過ごしてきた。
かず
好きなんだ。
お前の新しい遊びを、おいら、本気で受けたんだ。
手を繋いで、抱きしめて、キスをした。
本当はもっとキスしたい。
だけど、キスをしたら我慢出来なくなるのが分かってたから、お前が求めてくれたあのとき以外は、キス出来なかった。
3ヶ月
3ヶ月目が過ぎても、かずはおしまいって言わなかった。
だから、知らんぷりして、かずの誕生日に、かずを捕まえよう。
本気なんだって。
ずっと、好きだったんだって
言わせてくれるよな?
分かってるんだ。
お前も、おいらを好きだろう?
メンバーにも協力してもらったんだ。
もう、逃がさない。
待ってろよ。