大宮さんの妄想bl小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。
「新人の皆さん。入社おめでとう!
これから、頑張ってください!
カンパーイ!」
山口部長の音頭で始まった新人歓迎会。
今年の新入社員は9人。
営業が5人
経理が1人
ゲームプログラマーが2人
で、音楽クリエイターの僕
僕以外は、皆まずは営業部の雑用係りから始める。
入社から、約1年を色んな部署で勉強して過ごす。
毎年、雑用係りが辛くて2~3人辞めてしまう。
僕が始めた時も、辞めた人がいた。
今、並んで挨拶をする皆が、来年新人を迎えることができると良いな。
そんな風に色々、考えていたら僕挨拶をする番になった。
「二宮 和也です。僕は、4年前からこの“storm ”で契約社員としてお世話になってきました。今年からは正社員として、音楽制作チームで頑張ります。よろしくお願いいたします。」
挨拶を済ませて、お辞儀をした。
拍手と知ってるぞ~、がんばれよ~とかって野次も聞こえる。
僕が最後だったから、そのまま飲み会は始まった。
僕は、同じテーブルの剛さんと智也さん、潤くん、准一くん、翔さんと改めて乾杯をして、飲み始めた。
「カズ、あんまり強くないんだから飲み過ぎるなよ。」
「うん。潤くん、わかってるよ?」
「そう言えば和と飲むの久しぶりだよな。」
僕を挟んで潤くんと准一くんが座ってて、僕の前には剛さんその右側に智也さん、反対には翔さんが座ってた。
相変わらず過保護な潤くんは、僕の心配をしてる。
「何、松本は二宮と仲良いんだって?」
智也さんが、潤くんに話しかけてる。
「あ、はい。中学からの友達です。」
「マジ?すげえな。ずっと仲良いんだ?
うわー、すげえな。」
「いや、そんなことより、松本はいつからファッションに興味あるの?」
今度は剛さんだ。
しばらく、離してもらえないだろうな。
僕は久しぶりに会った翔さんと話してた。
「翔さん、最近滅多に社内で見ないですよね?」
「そうかな?あー、でも和くんとは会わなかったね。」
「はい。」
「同期のさ、例の人が新しいゲームのデザインチームに入ったから、そっちに顔だしたりしてた。」
「そうなんですか。あ、そう言えば、そのデザイン担当の人、今日来てるんですよね?どこにいるんですか?」
「ああ、うん。なんか、ちょっと良いのが浮かんだとか言って、少し遅れるって言ってたんだけど...... あっ、来た来た。あれ、こっちこっち。智くん!」
翔さんが手を上げて、その人を呼んだ。
その名前にドキッとする。
「あー、翔くん。遅くなっちゃったよ~。そこ、席ある?」
カタン
久しぶりに聞く声。
気付いたら、立ち上がって
振り返ってた。
そこにいたのは
この8年
忘れたことのない人
一番逢いたくて
一番恋しくて堪らなかった人。
「さと... ちゃん... 」
「... かず.... 」
僕たちは
見つめあったまま、動けなかった。