大宮さんの妄想bl小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。
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“storm ”で働き始めて、大学の勉強との両立は大変かなって思ってたけど、社長の方針で学業優先!って言われて、特に大変なことはなかった。
色んなゲーム音楽を聞いて、ゲーム音楽を作ってる人からお話を聞いたりさせてもらった。
それから、ゲームの制作現場の手伝い、と言っても雑用係りなんだけど。
それでもゲームの出来ていく過程を見ることは、単純にとても面白かったし、作り手の思いを感じて意義深かった。
営業や、プロモーション等、会社の中のあらゆる部署で、雑用係りをして、僕がこんなことさせてもらって良いのかなとか思うほど、色んなモノを見せてもらった。
新人は、すべての部署で雑用をする
それが“storm ”の新人教育だって、後から聞いた。
この雑用をめんどくさく思ったり、意義を見つけることが出来ないで、この期間に辞めていく人も居ると聞いた。
ただ、会社はひとつの仕事だけで成り立つ訳ではなく、他の部署の仕事を知っているだけで、仕事が旨く回るようになると、部長が言っていた。
雑用を終える頃には1年が過ぎて、その間に、音楽制作チームの候補の人も増えた。
雑用をしているうちに、辞めてしまう人もいたけれど。
チームが出来るまでの間、僕は既存のゲームに自分ならどんな音楽をつけるだろうって考えて、試作したりして過ごした。
人手が足らないときは、新作ゲームのバグを探す仕事もした。
難しそうに聞こえるけど、とにかくゲームをやりこんで、同じ動作を繰り返したりして、イレギュラーな反応が出ないかを確かめる地味で、果てしない作業だ。
そうして、就職活動の季節を向かえた僕は、当然“storm ”の正社員になる道を選んだ。
音楽制作チームも本格的に動き出して、メンバーも揃った。
そういえば最近知ったんだけど、キャラクターや、背景、パッケージなんかのデザイン部門に、新人さんが入ってたらしいんだけど、いつも僕の勤務時間とすれ違ってるみたいで、会えないままでいる。
社員の皆も、こんなにすれ違うってすごいよなとかって、何か面白がってて未だに名前もわからないで居る。
相手の人にも僕の名前とか何にも教えてないからって言われたけど、言われたところでどうしようもないよね。
春から正社員になれば会えるかなって、それが結構楽しみだったりしてる。
それと、潤くんが“storm ”の就職試験を受けて、見事合格した。
春からは、プログラマーの卵になる。
それからまーくんは、広告制作会社に営業として春から勤務する。
そうそう、准一くんはいつの間にか松岡さんと仲良しになってて、今は“storm ”で営業をしてる。
やっぱり、雑用係りをやってたから、よく職場で顔を合わせた。
准一くんは、例の新人さんともよく一緒になるって言ってて、すごい良いやつだって楽しそうに話してた。
そして春がきて、
明日は、入社式。
僕の新しい生活が始まる。