先日妻と金沢に行って来た。
日々お世話になっている妻。妻の大変さは先日なまこと生タコを捌いた際身をもって感じた私。
たまに休みがあった時は恩返しのチャンスではないか。
私は幼少期より思い付いたら突然動く人間なので妻も私に合わせるのは大変だろうと思う。
今回も前日に金沢行きを決めた。
これを良い意味でサプライズと思ってくれたら幸いである。
前々から楽しみにしていると突然だめになった時にショックが大きいだろう。
しかしこの日はニンテンドースイッチの発売日。
私は当然のごとく予約している。これにいたっては前々から発売を楽しみにしている。
ということは当日にプレイできないショックは大きい。
妻を取るかスイッチを取るか。
この二択に迫られた。なんという酷い現実。どちらにせよこのままでは納得の行かない二択である。
それならばもう一択を自らが提案すれば良い。納得の行く道は自分で切り開く。それが人生ではないだろうか。すなわち
「私は両方手に入れる。」
この一択しかない。
行き先は金沢に決まったので早速金沢観光のルートを決める。スイッチを受け取ってから出発の場合、どのコースを周るとしっかり現地を楽しめるのかあらゆるパターンを前日に考えた。
少しでも無駄な時間ができるといけない。金沢まで行ってスカスカな内容だと「スイッチを受け取ってたから時間がなくなったんでは」となる可能性がある。それだけは許されない。
予定の新幹線に乗れた場合のルートと受け取り混雑の為、一本後の新幹線に乗った場合のルートを計画した。
開店同時に店に行き、混雑を考慮しての出発時間でスケジュールを組んでいたのだが、新幹線のチケットを買う手間を考えるとギリギリになりそうな時間になって来た。ここで一番ダサいのがギリギリ乗れなかったパターンである。
乗れそうで乗れない。次の新幹線を待つ時間にスイッチ受け取って来たから遅れたんやの空気が流れる。旅行中は妻にそんな思いをさせたくない。
しかしなかにし計画に死角無し。前日既にネットでチケットを買えるように登録しておいた。
結局予定通りの新幹線に乗り、新幹線内にてスイッチも初プレイ。計画通りに事は進み、無事金沢到着となった。
兼六園にニンテンドースイッチを持って行ったのは私が初めてではないか。
写メ撮るからスイッチを持ってくれと頼み一瞬持ってもらった。妻よ。気を付けろよ。スイッチ落とすなよ。
周りを見てみぃ。たまに見てくる人おるやろ。あれはキミを見てるんじゃないねん。あれはスイッチを見てるんや。
スイッチは「私たちみたいなものが誰かに見られる訳がありません。まだまだ頑張らねば」と初心に帰らせてくれるんや。
見てみぃ。新品の箱ごとスイッチ持ち歩いたら荷物になるやろ。荷物になる物を優しく扱う事によってどんな友達も助ける優しい気持ちが持てるようになるんや。
スイッチは「私はあなたを邪魔者扱いしません。共に歩きましょう。」と優しい心を思い出させてくれるんや。
それらに気付く。それ含めての金沢旅行や。
実に夫らしい発言である。
突然決めた金沢旅行。良き思い出となった。
スイッチのおかげで現地を何かと調べたのでスムーズに金沢を案内する事ができた。
そして妻に送る次の旅行の計画はもう決めてある。
ゼルダの伝説でハイラル王国を案内する。
妻よ。今度出かける時スイッチ持って行くわ。
それではまた。