年始久しぶりに元同居人に会った。

 

 

私が東京に来た頃一緒に住んでいた同居人。

 

 

ルームシェアというのは何かと問題も起こるそうだが一切その様な事はなく毎晩共に食事をし、近所の銭湯に足を運び楽しい毎日を送った。

 

 

元同居人は専門学校時代からの友人。

 

 

私もよく知るメイクさんと結婚し、今では幸せに暮らしている。

 

 

オンラインゲームで仲が深まりそのままゴールインした。

 

 

「あんな絶妙なタイミングで回復してくれる男はなかなかいない」と彼を推したら二人は結婚した。彼の回復のタイミングが悪ければ今頃二人は結ばれていなかったかも知れない。

 

 

私も彼とゲームをした際は自分で回復をした事がない。彼がいる時は回復アイテム自体を持っていかない。嫁にいたっては昔ガンダムのオンラインゲームで機体撃破数を稼いで良い機体を取る為、無抵抗でただただ私に撃破され続けるという行為に延々付き合わせた事もある。

 

 

たまに考える時がある。何故ここまでやってくれるのか。

 

 

生まれ持っての優しさか。母性か。

 

 

考えるのが面倒なので答えはいつも「なかにしの魅力」という事で解決させている。

 

 

二人の家には私の着替えと歯ブラシが置いてある。

 

 

私が行けば毎回美味しい食事と充実したお菓子と飲み物、そして適温のお風呂と温かい布団が用意される。その充実感は弊社のお正月興行のケイタリングを軽く越えている。

これは生まれ持っての優しさか。母性か。

 

 

考えるのが面倒なので答えをこうしよう。

 

 

「なかにしの魅力」である。

 

(ちなみに弊社のお正月興行のケイタリングはのど飴3種類だった。)

 

 

わがままな私をどんな時でも受け止めてくれる二人だが今まで唯一拒んだ事がある。

 

 

それは生まれたばかりの二人の子に会うたびに将棋の駒を渡し「棋士」にしようとした時だ。

 

 

毎度家を訪れる度に将棋の駒を渡すので「これ以上はいらない」と言われた。

 

 

確かに渡しすぎた所もあると反省した。

 

 

今度はいつ会いに行こうか。

 

 

特に決めてはいない。だが私はまた永遠の友である二人に会いに行くだろう。

 

 

片手に囲碁を持って。

 

 

それではまた。