私は会社の経営と並行して、美容学校の色彩講座で講義する時間を持っており、今年で10年になりました。

現在担当している学校では、開講当初は20名くらいしか受講者がおりませんでしたが、今では、色彩関連講義は年間984時間、色彩検定の受験者数は1140人と増加の一途をたどり、カラーリスト科を新たに増設するまでの大きな取り組みへと変化いたしました。
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しかし、ここまでの道のりは、簡単なもの?いいえ、決して平坦なものではありませんでした。

そもそもの美容専門学校とは技術を教える場であり、色彩学と美容を関連づけて学生に教えていくことを考えるような土壌は昔はありませんでした。
10年前に「美容業界での色の重要性」をお話しした時には、学校側の反応も鈍く、自分に似合う色は個々に異なるものなので、それを知ってコーディネートに役立てようという「パーソナルカラー」の認識もない状態でした。

ですから、周囲は「従来のやり方を変えたくない」「面倒なのでは……」という反応をしました。

最初から聞く姿勢のない人すらいる中で、ハードルは非常に高いと感じておりましたが、一方では、美容業界の現状を理解していただき、結果が出れば納得していただけるだろうとも考えておりました。

私の色彩の話に対していち早く反応したのは、美容学校のベテランの先生方より生徒の方でした。生徒たちは、ヘアカラーブームの到来により、混色技術に対応できる色彩感覚が必要となること、ヘアカラーだけでなくメイクやブライダルの仕事をする時にも、お客様へ色の提案をする力が必要とされることを聞いて、パーソナルカラーの重要性を感じ取っていました。
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この反応を見て、私は、今まで行ってきた事が間違いではなかったと確信できました。組織が変化しようとする時、逆に変えさせないようにしようとする力が働くのはむしろ当然のことで、考えを柔軟に切り替えられない事もあるのですが、一人一人に根気よく説明し、共感を得られるよう地道に努力を続ける、そんなあたりまえのことが大きな成果につながっていくのだとあらためて気づかされたのでした。

実際に講義をする様子や、受講する生徒の反応をご覧になった先生方が、現場から学校側に対して、授業に色彩の概念を導入する必要があるということを伝えるという形で、我が校に「美容業界での色の重要性」が少しずつ浸透していきました。
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現在は、現場の先生方に色彩学の重要性が浸透するように促しつつ、毎年の教職員研修も恒例として、色彩について教えていくための技術の向上を学校ぐるみで計っていけるように取り組んでいます。
その後、美容科の中のコース選択としてカラーリストコースも開設され、今や検定の合格率の高さから、色彩検定では文部科学大臣賞、優秀団体校を頂くまでになりました。
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まだまだ、この道は続きます!!


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