きょうの表題、昭和・平成の端境期に起きた
連続幼女殺人事件(宮崎勤事件)をモチーフとした戯曲作品(1990年発表)。
で、それを手掛けた人。
“戯曲界の鬼才”、“アングラ界の帝王”とも呼べる
唐 十郎(から・じゅうろう)氏。
その人の存在を知ったのは、高校時代。“文藝春秋”内の広告での話。
そこで『佐川君からの手紙』という小説の存在を知った。
その“佐川君”が、“パリ人肉事件”の佐川一政氏であることを知ったのは、
大学時代のことであった。。。
1963年に“状況劇場”なる劇団を旗揚げ。
公園内に巨大な“紅テント”を張り、その中で舞台を設営するという
当時としては奇抜過ぎる手法をとった。
その劇団からは、麿 赤児さん、不破万作さん、小林 薫さん、
佐野史郎さん、渡辺いっけいさんといった、
今をときめく演技派俳優を輩出した。
1989年に“劇団唐組”としてグレードアップ。
数々の社会派戯曲を世に送り出した。
諫早湾干拓事業をモチーフにした戯曲『泥人魚』では、
鶴屋南北戯曲賞など数々の賞を受賞。
2012年に頭部負傷で入院してからは、表舞台から遠ざかっていた。
昨日(5月4日)、
急性硬膜下血腫の為、不帰の人に。享年84。
その日は江嶋綾恵梨(えじま・あえり)さんの28歳のBirthday。。。
「私がまだ10代だった時、いつも父は、
三度の飯のように芝居をし続けたいと言っていました。」
長男である大鶴義丹さんのコメント。