幼少期地元に美術館はなく、初めて行ったのは高校の授業の一貫(確か東京まで行って見に行った)。今でも何となく美術館は敷居が高いな〜鑑賞ってどうしたらいいのかな〜と思ってはいるけれど、子ども達は気軽に美術館に行けるように育って欲しい。でも美術館の行き方?とか鑑賞の仕方?とか私が分からないから教えられない…と思っていたので、タイトルからそれっぽい本を読んでみた!

「どこからそう思う?学力をのばす美術鑑賞
ヴィジュアル・シンキング・ストラテジーズ」
フィリップ・ヤノウェンさん著

美術鑑賞の仕方が分かるのかな?と思って読んだ身としては、目的とは違ったというのが正直な感想。この本の主題はVTSのやり方及びVTSを学校教育に取り入れる方法についてだったので、ターゲットは教職員なのかな?

でも、子ども達に対してVTSは使えるかも!と思ったので、VTSについてまとめ。個人的に難解な内容だったので理解が合っているかは不安だけど、まあこんな感じかな〜程度で。

まずVTSとは?
→アート作品の鑑賞を通してヴィジュアル・リテラシー(思考力、傾聴や自己表現といったコミュニケーション力)を向上させること。

やり方としてはアート作品を見せ、以下3つの問いかけをする。
①この作品の中で、どんな出来事が起きているでしょうか?
→4、5歳くらいの低年齢の子に対してなら、「この作品の中で、何がみえますか?」でも可
②作品のどこからそう思いましたか?
→根拠を提示する癖を身につけさせる
③もっと発見はありますか?
→「他の発見はありますか?」だと、特別な答えを求められていると思ってしまう。

①〜③の発言に対しての大人の応え方が重要。
・指差し
子どもの発言とこちらの認識が一致しているかの確認、作品に集中させるといった効果あり
・パラフレーズ(言い換え)
言い換えができるほどあなたの発言を理解していることを伝えられる、子どもの語彙を増やすことができる。(発言が訂正された!と感じさせないように気をつける必要はある)
・リンク(発言をつなげる)
別の意見とつなげることで、再検証が行われ、新しい解釈が生まれる可能性あり

美術館でこれをするのは無理なので、子ども向けの絵画の絵本とか、美術館で売っているような冊子?みたいなのを見ながらするのが良さそう。

でもまだ年齢的に上記のことは難しそうなので、今は例えばいつも読んでる絵本の挿絵に対してやってみてもいいかな?
それと、過去に絵本の読み方関連の本を読んだ時、子どもの質問に対してはさらっと流して読み進めた方がいいみたいな説があってそれを採用していたんだけど、今後は子どもの質問に対して、どこからそう思った?と聞いてみたり、この部分かな?と指差ししてみたり、言い換えしてみたりと話を広げていってもいいかも。1冊読み終わるのに時間はかかりそうだけど…