監督・・・『是枝裕和』
出演・・・『阿部寛』『夏川結衣』『ＹＯＵ』『高橋和也』
『樹木希林』『原田芳雄』
<ストーリー>
夏の終わり、横山良多（阿部寛）は
妻と息子を連れて実家を訪れた。
開業医だった父とそりのあわない良多は失業中のこともあり、
ひさびさの帰郷も気が重い。
明るい姉の一家も来て、
老いた両親の家には久しぶりに笑い声が響く。
得意料理をつぎつぎこしらえる母と、
相変わらず家長としての威厳にこだわる父親。
ありふれた家族の風景だが、
今日は、15年前に亡くなった横山家の長男の命日。
食卓を囲んでの何気ない会話の中に、
それぞれの思いが沁みだしていく・・・。
この作品は是枝監督が母親を亡くし、
「何もしてやれなかったなぁ」という
後悔から出発されたそうです。
そして、母親が死へ向かっていく悲しいプロセスではなく、
明るい映画にしたいと強く思ったそうです。
その強い思いは
出だしからじんわりと伝わってきました。
母親と娘がたわいもない会話を台所でペチャクチャ。
家庭の味が作られる風景。
樹木希林とＹＯＵが演じると、
こんなにコミカルになっちゃうんだから
樹木希林さんは本当に大女優ですよね～。
理想的な母親像でした。
いつもニコニコ明るい母親が、
息子を思うあまりに
言ってしまう冷酷な言葉。
「あの子には毎年来てもらう」
"酷"ですよねぇ～。
「来い！」って言われちゃ行かないわけにはいかないし。
それにしても、
申し訳ないくらいに肥えてちゃってたね。
デブ汁たっぷり出てたしね～（≧▽≦）
彼は彼でまた何年も足を運ばなければならないから
かわいそうな人生だよなぁ・・・と。
そう言う意味ではこのタイトルは彼にピッタリかも。
どこにでもありそうな、ある夏の家族のストーリー。
観終った後、
「後悔先に立たず」じゃないけど、
"生きてるうちにできること"を考えさせられました。
そろそろ実家に帰ってみないとなぁぁ～。
- 歩いても 歩いても
- ￥2,952
- Amazon.co.jp
