歳を重ねるごとに

「食べなければやせるが通用しなくなった」

悩む方は多く


30代半ばを過ぎてからはやせるどころか

体重が増え続けた」と

おっしゃる方も少なくありません。


もし日々の活動量や食事の内容に

大きな変化はなく、

これという原因もないのに

ダイエットをしても

体重が減らなくなったとしたら、

体内の「ミトコンドリア」が

激減してしまったのかもしれません。



「ミトコンドリア?なんだか難しそう……


こう思われた方、ご安心ください!



ミトコンドリアは、

体内に溜め込んだ脂肪や糖を

ガンガン燃やしてくれる強力な味方です。



脂肪や糖を消費して、

体を動かすエネルギー源となる

ATP(アデノシン三リン酸)」を

24時間休むことなく合成してくれる

細胞内の小器官で

「細胞のエネルギー工場」と

呼ばれることもあります。



このミトコンドリアが減ると、

体は火をつける芯を失った

ロウソクのような状態に。



ロウ(脂肪や糖)を燃やすために

火をつける芯(ミトコンドリア)が減れば当然、

脂肪は体に溜まる一方になります。


きれいにやせるには、

溜まった脂肪をいかに消費するかが

最重要課題。


ミトコンドリアが減ると、

それが困難になるわけです。



「体内のミトコンドリアが減っている」

なんていわれても、

見ることも意識することもできないし

何のことやら、と思われたかもしれません。



ミトコンドリアが減ったかどうかを

知る目安は2つあります。



1つは体の冷えです。


ミトコンドリアの含まれる量が多い筋肉細胞が

加齢とともに減ると、

体が熱をつくる量も少なくなります。


これが冷えを起こすのです。



もう1つは、体の硬さ。

ミトコンドリアがたっぷり含まれる

筋肉の多くは、

骨や関節の位置を正しく維持するために

使われています。



しかし体を大きく動かす機会が減ると

関節の動きが悪くなり、

関節を支える筋肉は働けなくなって、

やせ細る一方に。



関節を支える筋肉の衰えが進むほど

関節にもゆがみが生じ、

ほかの筋肉まで動きにくくなって衰えるという

悪循環を起こすのです。


こうしてミトコンドリアの数は減っていきます。



背骨を横に曲げる動き、

肩甲骨を背骨に近づける動き、

脚を内外にねじる動きの不足は、

関節の動きを悪くするワースト3です。



なかには関節が正常に動く人と比べ、

可動域が平均7割減している部位すらあります。