はい
WBC真っ最中でサムライJAPANも結果を残してますが、やはり投手力が今年は弱いんじゃないかな…
期待せず毎日張り付いて観戦している海猿です。
さて今回の【アジング考察】
テーマは…
【ロッド感度というモノ】
巷ではロッド感度というモノを一義的に捉えている事が多い。
【一義的】とは
◎ 意味や結果がただ一種類であること。一意的。
簡単に言うなれば
【感度が良い】 or 【感度が悪い】
のように単純に表現し、感度の本質を理解していないメーカーやアングラー、ビルダーは多い。
と書くとまた鼻息が荒くなるキミ!
まあ、落ちつきなさい。
さておき、今回の【考察】は各メーカーが今後のロッド制作において意識してもらいたい内容であると同時にこれから書く内容や解釈がロッド感度を表現するスタンダードなモノになる事を先に宣言しておこう。
さてさて
ロッド感度(反響感度)
メーカーや、アングラー、そして蘊蓄ビルダーは【超高感度】や【神感度】といった表現を用いてロッド感度をアピールするワケだが…
はて?
どんな状況でその感度が発揮されるの?
そんな質問を投げ掛けても答えられる人間は少ない。
というか、答えられない。
いや、質問の意味さえ理解出来ずに感度を語る人間がほとんどではないか?
エラソーな前書きが長くなったので本題に移ることにしよう
結果から書くと…
◎ 感度性能を発揮する状況が存在する
という事。
簡単に説明しよう
例えば…
貴方の1番のお気に入りのアジングロッド
1gでテンションフォールしている時?
1.2gでテンションフォールしている時?
2g?
1gをリトリーブしている時?
どのような状況で感度が良いのか?
要するに…
【テンションの強弱】
これによって感度、振動の伝達は変化するということである。
コレ。
極めて重要。
ロッドにかかるラインテンションの強弱
この強弱によって感度は変わる。
同じロッドでもジグヘッドの重量、テンションフォールなのか?リトリーブなのか?でアングラーが感じる反響感度は変化する
極端に考えてみれば解りやすい
紛れもなく【反響感度No.1】とされている【チタンティップ】
そのチタンティップロッドに10号のオモリをぶら下げて餌釣りをしたら?
チタンティップは曲がり、全く仕事をすることはなく反響は僅かにしか伝えない。
逆にパツパツの硬いロッドの方が手元に伝わる反響は大きい。
そういう事であり、それを理解せずに
超高感度!
と恥ずかしげもなく謳うのを見ていると残念であり、メーカー既製品のアジングロッドの進化はないだろう。
さて、
お題の【ロッド感度】というモノ
についての海猿の考えは以上。
さてさて
【チタンティップ】は反響の減衰が少ない事が高感度に影響しているのは間違いない事実なのだが…
先に書いた【ラインテンション】の強弱によってロッド感度は変化する
故に一般的なテンションフォールでのアジングシーンに於いて、チタンティップの柔軟性に対する程好いラインテンションにより高感度となるのである。
更に…
チタンティップロッド、柔軟性の高いティップ最大の性能である【操作感度】
【操作感度】が高いということは微妙なリグウェイトを感じ、微妙なラインテンションの強弱の変化を感じやすい
それが【チタンティップ】が高感度となる要素でもある。
柔軟なティップにより、アングラーが簡単に微テンションを維持する事が可能になり、これが結果的に【反響感度】を引き出すベストなラインテンションを作り出すのである。
もう少し書いてみる
一般的に
チューブラーロッド = 高感度
ソリッドロッド = 低感度
何も考えないアホなメーカーやアングラーが囀ずるのがコレ。
そもそもソリッドロッドが【低感度】という認識になってしまった理由から説明してみる。
それは【リトリーブ】でのメバリングでの解釈であるという事
コレが答え。
ラインテンションが常に強くかかった状態での【リトリーブのメバリング】。
そりゃ、ティップの柔軟性に対してラインテンションが強すぎるワケだから感度は下がる。
しかし、実釣経験の少ないアングラーや実釣経験は多いが【解釈】がお花畑なアングラーは…
ソリッドティップ = 感度悪い
と、簡単に答えを決めつけ思考停止する。
先に書いた通り、
ソリッドティップでも、その柔軟性に応じたラインテンションでのバイトならば感度性能は発揮される。
ましてや、今時のソリッドアジングロッドがチューブラーロッドの反響感度に劣る事は無い。
逆にパツパツのチューブラーロッドの方がラインテンションを維持する事が難しい故に感度が劣る場合もある。
さてさて
長くなってきたのでまとめてみる
◎ 使用リグウェイトや釣り方によるラインテンションの強弱でロッドの反響感度は変化する。
◎ 一般的なアジングに於いて、チューブラーロッドよりもソリッドロッドの方が反響感度が高い場合も多数存在する。
◎ チタンティップの反響感度が優れている理由の中に反響が伝わり易いラインテンションの状況を作りやすい。という理由もある。
とまあ、【感度】、【感度】とバカの一つ覚えみたいな事を長々と書いてきたわけだが…
前記事にも書いた通り…
アジングに於いて、巷で言われているほどロッドの反響感度なんざ釣果に影響することはない。
それでも【ロッド感度】について書いた理由は…
アングラーに気付いて欲しいからである。
未だに、【ロッド感度】を売り文句にするメーカーや…
たかだか数回のロッドテストで感度を語る蘊蓄ビルダー…
そしてそれを鵜呑みにするアングラー…
そろそろ前に進まないと…
class俺からすると…
感度バカ万歳!
であり、
お花畑万歳!
って感じる今日この頃。
もう【ロッド感度】を売り文句にするのは終わりにしないか?
メーカーはもう少し頑張ってロッドを開発していかないと…
そして【性能】を求めるビルダーは深く考えないと前には進まない。
あ、単に【ビルド】を楽しむビルダーはそんな性能を考える必要もないし、ビルドそのものを楽しめば問題ないかと。
あと…
人間の五感、感覚(触覚)というモノはいい加減なモノである。
ロッドビルドにおいて人間が感じ得ない性能をお花畑理論で、さも性能が上がったように発信するビルダー
少なくともこれを読んだビルダーさんはくれぐれもお花畑思考にならないように切に願う次第である。
ただし、趣味のロッドビルド
人間が感じ得ない部分の性能、数値化しなければ差が解らないような性能であっても
【拘り】で追究する事を否定しているワケではないし、自分も差が解らないモノでも追究していくだろう。
以上、【ロッド感度】というモノ
考察終わり。