【ストレスの話】 | 【Real.アジング~真実へ~】第5章

【Real.アジング~真実へ~】第5章

令和4年1月、50歳で陸上自衛隊を依願退職。釣りメーカー【MIZAR】を立ち上げ奮闘中!アジングの楽しさを伝えたい。ただ、意味のない過大表現や偽りでアングラーを煽って製品販売する気はない。真実を伝え、それでもなお楽しいのが本物の釣りの楽しさである。

 

 

 

平成17年5月

 


【第6次イラク復興支援群】の一員としてイラク(サマワ)に派遣された。


現地の気温は40℃は軽く超え



直射日光下では60℃に迫る。



しかし、湿度は低い20%以下




日本では考えられない暑さと緑の無い世界

 

海猿のアジングやりたい放題

 



自分の任務は後方支援。

 


 



展開地(基地)の中での任務は何の変化も無い。


 


ただ毎日黙々と任務を遂行する。

 




基地内では現地のイラク人とその息子と接する機会があった
その時、紅茶をご馳走になったので

 

海猿のアジングやりたい放題



ある日この子に缶ジュースをプレゼントしようと思い近づき、ジュースを渡そうした‥‥

 





 


しかし‥‥
 

 


この子はジュースよりも、自分が持っていた2リットルのミネラルウォーター(普通の水)が欲しいと言う。


 


自分にとって、この子の想いは衝撃的だった

 


 


美味しいジュースは350ミリリットル




 


これが現実だと感じた。








 


このイラク派遣中に基地内に迫撃砲が撃ち込まれた、日本でもNEWSになっていた。

 

 

 



撃ち込まれてから数日間は、空を見上げ


 


『もしかしたら‥‥』


 


 


 


 



と少し恐怖心と警戒心があった。


 


しかし‥‥



 



3日もすればその恐怖心は無くなり、普通の精神状態に戻る。



 


慣れるというのは恐ろしい‥‥。

 

 



見張りの為に夜間警戒に就いてる時

 

 

 

 

遠くで銃声と共に光り輝く弾道が見えた。本能的に身を隠すが、こちらを狙って撃っているのではない。

 

 

 

 


イラクではこれが日常だが自分にとっては非日常的な事だ
 




 




休みは有るが基地からは出られない。

 

 

 

 

本を読むか筋トレするくらい。

 




食事は日本食は食べられるが、野菜は少ない。

 

 

 




今まで食べてきたカップラーメンと缶詰の量をこの3ヶ月で食べた感じ。

 

 

 

 


厚生施設内では衛星電話やインターネットがあったので限られた時間内では有るが家族と話も出来た。

 


 



何かしらやっていないと気分的に冴えない。

 

 

 


自分は暇が有れば筋トレ三昧、派遣中に体脂肪率を落としながら5㎏も絞った。


 

 


こうして約3ヶ月、同じ顔ぶれの仲間と変化の無い任務、そして限られた情報の中での生活。




いつの間にか‥‥




自分はちょっとした事に腹が立つようになっていた。


 



大した事でもないのに、仲間に対して怒鳴る‥‥


 


 

 



自分に限らず、いつもは温厚な仲間も自分と同じ様になっている。

 

 

 

 



そして8月‥‥



無事に任務を終え帰国




大阪国際空港からのバスでの帰り道に見た山、久しぶりの【緑】平和と日本の美しさを感じた。



 



それから約1ヶ月の休暇で自分は近所の海で、定年を迎えてのんびり生活している老人に紛れ、朝早くからアジのサビキ釣りをしたのを覚えている。
 





 


【ストレス】

今思えばあの時は【ストレス】が溜まっていたのだろう。

 


 


あの時は気付かなかった


 



何故?ちょっとした事に腹を立てていたのか。

 

 

 

 


帰国して数ヶ月してやっとその事に気付いた。

 

 

 


【ストレス】ってその時の自分では気付かないものだという事に‥‥。

 

 



しかし、そういう環境の中でも冷静沈着、自分を見失わない仲間も居た

 

 

 

海猿のアジングやりたい放題

 



何時もは大人しかったり、チャラい奴でも本当の意味で【強い人間】だと

 

 

 

 


そして【自分の弱さ】を知る事ができたのである。

 





 


【ストレス】は自分の知らないうちに蓄積されている。

 


皆さん気を付けましょう!