以前にあぶヒデから

『転がったおむすびが、穴をスルーしていたらどうなっていたのでしょうか?』
 

というコメントをいただいていたので、それを創ってみたいと思います。。。

 
 
 
 
それでは
 

『フリースタイルおむすびころりん』


 

昔々おじいさんとおばあさんが住んでいました。

おじいさんが、山に焚き木を拾いに行きました。

お昼になったので、昼食にしようとおじいさんは切り株に腰掛け
おばあさんの握ったおむすびの包みを開きました。

すると、おむすびが一つ滑り落ちて、山の斜面を転がり落ちていきました。

おじいさんが追いかけると、おむすびは木の根元に空いた穴の上を飛び越えました。

 
おじいさんは、急には止まれず「えいやっ」と目をつぶりジャンプしました。

何とか穴を飛び越える事が出来ました。


ふと先に目をやると、おむすびはその穴のすぐ先で止まっていました。


ただ、お侍さんの足にぶつかって止まっていたのです。
 

転がり続けたおにぎりは当然泥だらけ、お侍さんの足を汚してしまっています。



「あわわっ」おじいさんが声にならない声を上げるや否や


「成敗してくれる!」お侍さんは刀を振り上げました。

おじいさんは一歩また一歩と後ずさりしました。

するとおじいさんは先ほど飛び越えた大きな穴に落ちてしまいました。


おじいさんがその穴の中を見渡すと、なんとそこはネズミの国でした。


「なんだなんだ」とネズミたちが集まってきます。


おじいさんは少し怖くなりました。


「なんだ殴りこみか?」一匹のネズミが言いました。


「いや違います。ただ落ちてしまっただけで・・・」おじいさんは慌てて言いました。


ネズミたちはいきなりの侵入者に気が立っているようです。


おじいさんは震えていました。


ネズミたちはジリジリと近づいてきます。


おじいさんは「もうネズミにかじられてしまうんだろう」そう思いました。



その時です穴の上から「おいコラ!さっさと出て来い!」

先ほどのお侍さんはまだ上にいたようです。


おじいさんは上にも下にも・・・もう逃げ道はないんだと思った瞬間


 
「なんじゃコラ~」

一斉にネズミたちが穴を駆け上がっていきました。

その数 優に100匹は超えていました。

すぐさま穴の上から「痛い痛い痛い」と叫び声が。

おじいさんがもぬけの殻になった辺りを見渡すと奥に地上につながる穴が開いていました。


 
おじいさんは一目散にそこから逃げ出しました。

 
命からがら家に辿り着きました。
 
 
心配そうに見てるおばあさんと目が合うなりおじいさんは言いました。

 


「明日から日の丸弁当にしてくれ。」




 

 
 

バイオレンスな感じに仕上がってしまいました。。。


出来る事なら深作欣二監督に映画化してもらいたかったです。。。


 
 
他にもフリーの案があったら教えてくださいね。。。