真壁 サッシ納まり | 中村工芸の仕事

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こんばんは、中村工芸です。


数年放置されたブログを見てくれる人はほとんどいませんが、どんなに放置していても毎日どこかの大工かDIY好きか必ず1人位には読まれている記事があります。

その時の検索ワードが今日の題名の”真壁 サッシ納まり”です。


もう10年以上前の瑞穂の家の記事です。

真壁には外付けサッシの方が収まりが良いんですが、そこに半外サッシを付けようとすると縦枠を入れないといけないんだよという話でした。


あの時紹介したサッシの縦枠は細かったのでそんなに手間の掛かるで物ではありませんでした。

芯々3尺の柱間に780ミリのサッシを入れるので、せいぜい20ミリ程度の縦枠を付ければ納まります。


では幅の狭いサッシを付ける時はどうするかというと幅の広い縦枠を入れるしかありません。

まぁ当たり前ですが(笑)



6年前に作った書庫の窓です。
グッドタイミングで今も書庫を作っていますが、こっちは本を仕舞うためだけに建てた書庫です。
すっかりブログをサボるようになってた時期の仕事だったのでブログで紹介してませんでしたね。



この枠は板目じゃなくて柾目だったらもっと良かったと思います。もっとこだわっとけば…。

ここまで幅の広い縦枠となるとゲンゾウというわけにもいかず、鴨居も敷居も掘り込んでいます。

職人じゃない人からすると

”ゲンゾウ??”

”カモイモシキイモホリコンデイル??”

となりますよね(笑)


掘り込むというのはノミで溝を掘って部材をはめ込むということで、ゲンゾウは掘らずに突き付けるという事です。

この時は若干勾配をつけた縦枠だったので彫り込むと言葉で言うのは簡単ですが、結構手間を掛けて作っています。

なんせ隙間嫌い病なのでこういう時は納得行くまで攻めます。生えてるように隙間なく自然に内法がついている状態が理想です。


こういう造作は大工工事の見せ所です。

バッチリ決めなきゃイカンです。



…むむむ、アングル止めてるビスがちょっと斜めになっとる。

バッチリ決まってないじゃないか…。