食欲がなくなると体調をこわしてしまう方は多い。西洋薬には食欲増進剤は存在しない。副腎皮質ホルモンは食欲を増加させるが副作用として糖尿病・脂肪肝・肥満などの大きな代償を払うことになる。漢方的な考え方は胃の動きを整え、胃内のものが順調に小腸→大腸へと運ばれることによって食欲を増進させようとするのである。その代表的な漢方が六君子湯である。同じような作用の漢方に四君子湯しくんしとう・補中益気湯ほちゅうえっきとうなどがあるが一番頻用されているのが六君子湯である。効果が大きく期待できる方は「水分摂取した時にお腹がポチャ、ポチャする」というような訴えをする。つまり胃内の水分が胃にたまって小腸へ行きづらい方である。

食欲不振には六君子湯りっくんしとうが効果的である。