今朝、来院された患者さんがコレステロールが増加しているので、薬をしっかりと飲みなさいと某内科医に言われたそうです。しかし、あまり検査数字に拘り過ぎては危険です。その上、この患者さんは、最近になって急に体重が減少しており、身体の艶がなくなっていると共に、手足の運動の機能が低下しているようにさえみえます。ひょっとすると、血液中のコレステロール改善する投薬の副作用(横紋筋融解症:下記に厚生労働省資料)の可能性があるかも知れません?。
また、うつ病患者などの場合、うつ病が改善して食欲が増すと増加血液中のコレステロールは増加(薬物との因果関係は不明)することが解っており、コレステロールの増加が必ずしも病気を悪化させているとは言えないのです。
このように、病気が患者の体の状態を充分に把握して評価して判断しないと一概に決めつけてはいけないと思います!。
さらに、10年数年前に某大学院医学研究科の講義で教授に医薬品の投薬による上記のようなリスクを知らされたことがあります。この時、市民の一般参加の方もあり、聞いていたのは私だけでありませんでした。
このことから、検査値に拘った数字合わせでなく、運動・食事など充分な生活習慣と体力の備わった元気な身体になることが重要ではないでしょうか?。
●厚生労働省:資料