☆人間ドック要精密検査からがんが確定するまで☆ | 野上ゆう子の★ポジティ部ほがら課通信★

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★ポジティ部ほがら課★
3期目途中に乳がんステージ2罹患。
任期中は乳がんと議員活動の両立に励むも、4期目は立候補せず引退。
大東市議会議員3期12年間(2012~2024)ありがとうございました。

 

2022年5月乳がん告知

ステージ2A【乳房全摘】

粘液がん・ルミナールA


先日、『野上さんのかかっている病院はどうやって見付けたのですか?検診した病院と細胞検査する病院が別で、もしガンだった場合はまた別の病院に回されるとのことで不安なんです。』とお問い合わせをいただきました。

乳がん治療には様々な方法があり、同じステージでも個々で治療方法が異なります。
私の経験がすべてではありませんが、乳がん検診で【要精密検査】になった時は先のことが不安だと思い、私の経験をお伝えしたいと思います。

これがすべてではありませんが、こんな一例もあると言うことで、少しでも不安材料を取り除く一助になれば、と思います。


【第1章:人間ドックからの要精密検査】

43歳くらいだったと思います。
40歳を過ぎてから、毎年人間ドックを受けていました。
町病院でも総合病院でもなく、人間ドックを専門に扱っている大阪市内のホテルクリニックです。

そこで1日コースを受けて、【マンモグラフィ】も。
その結果が送られてきた時に、マンモグラフィで左乳房上部に【石灰化】が見つかったとのことで【要精密検査】。

検査結果と一緒に、大阪府内(もしかして近畿圏内だったかも)のそのクリニックから紹介できる病院一覧が同封してありました。
その中から、ちょうどその少し前に知人が通院していた総合病院があり、駅からも近いことから、大阪市内の総合病院を選びました。

そして、クリニックから送られてきたマンモグラフィの結果のCDと、紹介状を持って、総合病院へ。
総合病院の予約は自分でしたと思います(記憶が曖昧)。

そして、いざ【乳腺外科】へ。

総合病院では視触診はなく、人間ドック同様の【マンモグラフィ】と【エコー】の検査。
するとやはりマンモグラフィで、人間ドック同様に左乳房上部に【石灰化】が認められました。

再度、エコーに戻されて、次は『組織診』。
エコーでだいたいの場所に当たりを付けて、【局部麻酔】をしてから《パチンッ》と組織採取。

結果は約1週間後ということで。


【第2章:良悪の判別つかず】

約1週間後に結果を聞きにいくと、『良悪の判別つかず』と言う結果。
まさにそのままの意味。

しかし先生はマンモグラフィに写る【石灰化】の『顔つきが悪い』ので、更なる【精密検査】をしましょうと。

その検査は【マンモトーム検査】。

【マンモグラフィ】しながら、前回の【組織診】より多くの組織を取る検査だそう。
しかし、その総合病院には【マンモトーム】の設備がないため、設備がある別の病院を紹介されました。

別の病院への予約は、その総合病院を通して行い、紹介状を持って別の病院へ。

その別の病院でも、また【マンモグラフィ】に【エコー検査】。
それに加えて【血液検査】も。
その病院では【マンモトーム】は一泊入院で行うので、入院の説明なども受けました。

そしていよいよ【マンモトーム検査】へ。
下向きになってマンモグラフィをしながら、針を刺すようですが、その音がエコーの時の組織診とは比べのにならないほど大きい。
最初、隣の部屋で工事してるのかな?と思ってしまったぐらいのドリル音。
たぶん当該付近を5ヶ所くらい採取していたと思います。

検査後は経過順調で、すぐに採取した箇所の出血も止まり、予定通り翌日には退院できました。
しかし検査跡は長い期間残っていたと思います。


【第3章:そこまでしても良悪の判別つかず】

マンモトームの検査結果は元の病院に戻ってから。
マンモトーム検査退院後は、紹介してもらった別の病院へは一度も行っていません。
あくまでも検査だけだったようです。

しかしそれだけ組織を採取したのに、またもや『良悪の判別つかず』

う~ん。もやもや。

そこでまた【マンモグラフィ】と【エコー検査】。

何回、同じ検査を短期間の内にするんでしょうか。

しかしするとどうでしょう。
【マンモグラフィ】から【石灰化】の影が消えているではありませんか。

先生曰く『マンモトーム検査で取りきってしまったのかも』。

そこで少し思案がありました。
悪性と仮定して、手術で患部周辺をごっそり取る案もありましたが、それは良性だった場合ムダな手術になるし、場所が上部奥の方なので手術も難しいから、まだ早計。
そこで悪性であればまた【石灰化】が現れてくるはずなので、しばらく様子を見ましょうと言うことに。

念のためその後、別の病院でマンモトーム検査で採取した細胞をこちらの病院でももう一度検査してもらいましたが、やはり『良悪の判別』はつきませんでした。

と言うことで、43歳くらいから半年に1度、その総合病院の乳腺外科に通うことになりました。

毎回視触診はなく、【マンモグラフィ】や【エコー検査】。

乳がんが見付かる1年くらい前には、また左乳房にマンモグラフィで石灰化だったか、エコーでしこりだったかが見付かって(あまり覚えてない)、その時は【造影剤】を入れた【CT】を取りました。

しかし悪性の様子は認められなかったので、引き続き経過観察の毎回乳がん検診となりました。

ちなみに、マンモグラフィもエコーもCTも、常に両乳房してもらっていました。
両乳房とも【乳腺症】なので、右乳房も常に【エコー検査】では何かしら映るため。


【第4章:そしていよいよ乳がんへ】

そして総合病院の乳腺外科に通い始めて約6年。
きっかけになった左乳房ではなく、逆側の右乳房に【ステージ2A】の乳がんが見付かりました。

半年前の検査ではいつも通り異常なしだったのに。
半年後にいきなり約3cmのしこりが見付かりました。
その後、正確には2、6cmでしたが。

2人に1人ががんになる時代。
自分も可能性は0じゃないので常に覚悟していましたが、半年に1度検査しているので、見付かる時は『初期の初期』だと思っていました。
それが約3cmのしこり。
この約6年間続けてきた検査は何だったのか。

もちろん原因があるのかないのか、乳房の中ですくすく育っている間、検査でも分からなかったのか。
それは今も分かりません。

が、乳がんになったのは間違いない現実。

家族や友人から『その病院で大丈夫?』と心配もしてもらいましたが、今もお世話になっています。
セカンド・オピニオンはしていません。
そこら辺からのくだりは過去に投稿していると思います。

と、そんな感じで紆余曲折あったのか順風満帆なのか分かりませんが、今の総合病院にかかっている経過と、人間ドックで引っ掛かってから乳がんと確定になるまでの道のりのお話でした。


【おまけ】

右乳房にがんが見付かった後の、手術前の精密検査でも左乳房にしこりが見付かり組織診しました。
結果が分かったのは手術前日。
もし悪性だった場合は両乳房同時手術をすることになりそうでしたが、今回はアッサリ良性と判別されたため、右乳房の全摘だけとなりました