「立憲共産党」はどうなる

 

衆議院東京15区選挙区と」都知事選で、従来以上の脚光を浴びた

「立憲共産党」ですが、今後党としてどうするのか関心を引くところです。

 

立憲民主党の長妻昭政調会長は、7月25日の記者会見で、

都知事選で推薦候補が負けたのは

「無党派への浸透が課題だった」と述べています。

 

各政党による「無党派への浸透」は、大きい選挙では

常に課題になっているもので、何も都知事選挙に

限ったものではありません。

 

なぜ選挙に負けたのか

・・・・・・「得票が少なかったからだ」

と言っているようなものです。

 

「現象」を解説しただけのことで、

政治家とは思えない稚拙な総括です。

 

わかりきったことを述べても、役に立ちません。

その調子では、なぜ「無党派への浸透」ができなかったのか、

という原因究明はできないでしょう。

 

それは、立憲民主党は同じ過ちを繰り返すだろうということです。

 

候補者として相応しかったのかという問題と、

共産党との共闘問題を整理しなければ、

総括の意味がありません。

 

党の重鎮がそんな意味のない総括をしているようでは、

立憲民主党の先が思いやられます。

 

衆議院東京一区では、以前から「立憲共産党」で

海江田万里氏が当選しています。

氏は選挙区で落選しましたが、比例復活をして

衆議院副議長に就任しています。

 

共産党の応援がなかったら、そのポストを得られませんでした。

比例復活は、惜敗率で当落が決まります。

 

こういう状態では、「立憲共産党」の議員は

自由に動けなくなります。

共産党に、大きな借りがあるからです。

 

立憲民主党には議席を確保できたこと、共産党には

影響を与えられる議員が増えたというメリットがあります。

 

国民にとってのメリットは見当たりません。

複数の政党に気遣いする議員なんて、政治家として

「本当に役立つのかどうか」わからないのです。

 

先の選挙で、海江田候補は自民党の

山田美樹候補に肉迫したので、比例復活できました。

 

山田議員は、どちらかというと地味な感じです。

それなのに「立憲共産党」でも勝てないということは、

候補者が飽きられてしまったか、政党が

信頼されていないということでしょう。

 

「立憲共産党」で都知事選を戦ったわけですが、

結果は立憲民主党の支持が低下し、共産党は活動範囲を

広げるということになりました。

 

共産党には、仕掛け上手な賢い人たちがいるものだと感心します。

 

 

AIによるシミュレーション

 

「立憲共産党」が継続して国政を支配するようになると、

何がどう変化するのかをAI(人工知能)が

シミュレーションしたユーチューブがありました。

 

Aiですから、入力したデータしだいで予想が変わります。

このシミュレーションが正確であるといは言えませんが、

参考にはなります。(お時間があるときご覧ください)

 

【地図で地政学】AIの考える、もし共産党が政権を取ったら② 独裁国家誕生のシナリオ (youtube.com)

 

ユーチューブ画像を配信している「ジオトリ」は、

AIを使った各分野のシミュレーションを行っていて、

わかりやすい内容になっています。

 

紹介した上記ユーチューブの内容には、私たち人間でも

予測できることがいくつもあります。

 

ただ、コンピューターで分析されると、

何となく客観性が加味された気持ちになります。

 

「立憲共産党」が継続されて連立政権に共産党が加われば、

やがて立憲民主党は駆逐され、共産党が政権を

牛耳ることになるとAIはシミュレートしています。

 

「軒先を貸して母屋を取られる」のではなく、

最初から看板だけ利用されるだけということです。

 

ちょっと雨宿りしたつもりが身ぐるみはがされて

しまうわけですから、母屋は共産党のほうでしょう。

 

共産党が政権を握れば、独裁国家として国民の自由が

大幅に制限されることは目に見えています。

 

「立憲共産党」が継続するなら、

シミュレーションのようになる確率が高いといえそうです。

 

立憲民主党は共産主義政党とは一線を画し、

各種政党をまとめられる能力を身に着け、

我が国に欠かせない存在にまで成長する

必要があるのではないでしょうか。

 

共産党・社民党・れいわ・立憲左派の皆さんは、

連合政党のようなものを立ち上げて、

一つにまとまれば力を発揮できるかもしれません。

 

立憲民主党の非左翼の皆さんと国民民主党が統一され、

政権の受け皿を目指したほうが、国民の期待に

応えることになるのではないでしょうか。

 

余談です。

千代田区議会の共産党現職議員は、

従来の共産党議員と比べて誠意があるそうです。

 

自治体議員の場合、政党だけですべてを判断できない

地域特性や、人柄が現れることがあるのかもしれません。