潮の流れ

 

都知事選挙のあとになって、2位の石丸伸二氏と3位の

蓮舫氏の評判がとても悪いのに驚いています。

 

事前を含めて選挙では、あれほど持ち上げられた候補者なのに、

潮が引くときは早いものです。

 

石丸氏の過去の「悪行?」については事前情報があり、

このブログでも紹介したことがあります。

 

最近は、「態度が悪い」という批判が、

SNSや一部メディアで起こっています。

 

彼を評価して若い人たちを「その気にさせた」のに、

いま厳しい視線を浴びせるようになったのです。

 

彼に批判的なことを言うと、

石丸支持者から猛烈な攻撃を受けるそうです。

そのため、「石丸教信者だ」と表現する人もいます。

 

それだけ「熱い支持者が多いということでしょう。

若い人たちに関心を持たせるだけの、魅力があったということです。

 

ただ、石丸氏支持者が「批判を許さない」というのは異常です。

この点は、蓮舫氏も同じです。

 

批判されると不愉快にはなりますが、批判されること自体は

政治家の宿命です。

上手に切り返すしかありません。

 

民主主義社会では、意見がぶつかり合うのは当然であり、

選挙自体が論争を是とした制度です。

 

批判的意見を封殺するような行為は、やめたほうが

良いのではないでしょうか。

共産主義社会ではありませんから。

 

選挙が終わって、周囲がやや冷静になりました。

それまで支持していた人の欠点も見ることができるように

なったことは、とても良いことです。

 

昔から、選挙は落選したときに候補者の

真の姿を知ることができるとか、落選した直後の態度が

その後を決める、とか言われています。

 

テレビ番組のコメンテーターとのやり取りで、

石丸氏の対応が「石丸構文」として広く遊ばれています。

 

彼は、維新に協力を求めたものの上手くいかず、日本保守党の

河村共同代表にも応援を頼んで断られていたことが、

選挙後にわかりました。

 

彼は私たちに対して、反対のことを情報提供していたようです。

言っていることとやっていることが、真逆だというわけです。

 

石丸氏は、練れた人柄ではなかったことが明らかになりました。

 

「ドトール石丸」と言われるほど、人脈や経済的に有力な支援者がいました。

支援者に恥をかかせることにならなければよいのですが、どうでしょう。

 

逃げは良くない

 

石丸氏の公職選挙法違反の疑いは、徐々に解明されるかもしれません。

蓮舫氏の公職選挙法違反疑惑も、問題になりそうです。

 

蓮舫陣営は「R」のシールを公共物等に貼付したようですが、

この問題を投げかけられた蓮舫氏は「なんのことかわかりません」

という感じでとぼけていました。

 

彼女が直接関与していないかもしれません。

しかし、支援者なり選対が組織的にやったと思われる行為は、

候補者に対しても問われるのが世間です。

 

「R」シールの大量貼付は、個人ではできません。

 

彼女の態度は、今後に影響することでしょう。

それでなくても、「立憲共産党」は支持率を下げているのです。

 

選挙直後のNHKによる政党支持率は、添付表のとおりです。

 

 

都知事選で割を食ったのは、明らかに立憲民主党でしょう。

共産党は、特に損をしていないようです。

 

それどころか、立憲民主党の「政治地図」を得られた、

というメリットがあったと思われます。

 

自民党と小池都知事の評価が低いのに、都民が小池知事を

三選させるしかなくなったのは、

「立憲共産党」があまりにも酷いからでしょう。

 

別の言い方をしますと、「立憲共産党」や石丸候補によって、

小池百合子知事の三選が確定したようなものです。

 

立憲民主党は、身を削って共産党宣伝に「貢献(?)」しました。

立憲民主党が国籍疑惑のある人を候補者にしたために、

墓穴を掘ったことになります。

 

結局、余裕で当選した小池都知事が得をすることになりました。

度胸と貫禄、皮膚の厚さが違います。

 

残念としか言いようがありません。