三回忌

 

2年前に安倍晋三元首相が暗殺され、今日が3回忌になります。

いまだに、暗殺の真相は明らかにされません。

 

政府も地元自治体も、事件の真相解明に努めようとしないどころか、

事件を風化させようとしているように見えます。

 

選挙できれいごとを並べることに違和感を抱くのは、

そのためかもしれません。

 

私は自民党員でも安倍晋三信奉者でもありませんが、

日本を支えてきた安倍晋三元首相には畏敬の念を抱いています。

 

実際、安倍晋三元首相が亡くなられてから政治が、

とりわけ自民党がダメになりました。

 

おかげで、都知事選では「最低の選択」を強いられることになりました。

 

予想通り

 

最悪の知事選といわれた東京都知事選挙が、

ようやく終わりました。

 

世論調査を基に分析されていたとおり、小池百合子候補の圧勝です。

 

「最低の知事」と言われても、

「最悪の知事」でなかっただけで救いがあります。

 

今日は、東京都の「最低知事選挙記念日」みたいなものかもしれません。

 

巷でいわれた「萩生田百合子」作戦は、

知事選では何とか成功したようです。

 

有力三候補の誰が当選しても、裁判を抱えることになる

とされていましたが、小池知事の場合は「学歴詐称疑惑」の

刑事告発の行方が気になるところです。

 

最近では、三井に対して特段の

はからいをしていることも問題視されています。

 

まずは、得票状況をみてみます。

 

候補者名         東京全体             千代田区            新宿区

 

小池百合子     2,914,150           13,490          63,036

石丸信二        1,653,821             8,818             39,072

蓮舫              1,275,955             5,300             29,762

田母神俊雄        263,643             1,701               7,554

 

告示前までは、小池Vs蓮舫 の戦いとされていました。

ところが、蓮舫候補は先ごろまで無名だった

石丸候補にも完敗しました。

 

2022年の参議院東京選挙区で蓮舫氏と立憲民主党、

それに共産党の候補者が獲得した票は、

 

蓮舫氏(立憲民主党) 670,339票

松尾氏(立憲民主党) 372,064

山添氏(日本共産党) 685,224  合計1,727,627票でした。

 

両党を合わせた得票数よりも、知事選はかなり低い得票数になりました。

「立憲共産党」に対する、都民による「答え」です。

 

蓮舫候補は衆議院東京26区か東京一区を狙っての、

知事選立候補ではないかといわれてきました。

 

今回の選挙結果は、それすら難しい状況になったようです。

 

両区の得票状況をみてみます。

東京26区は目黒区と大田区西部地区です。

東京一区は千代田区・新宿区です。

 

なお、知事選の場合は衆議院選挙区と違いますので、

26区は参考得票数にしかなりません。

 

候補者名        大田区・目黒区  東京一区得票数

 

小池百合子        204,578                76,526

石丸信二             93,235                47,890

蓮舫                   91,373                35,062

田母神俊雄          20,415                 9,255

 

東京26区には現職として、元立憲民主党の松原仁議員がいます。

 

改定前の東京二区(品川・大田区の一部)で、

松原議員は約12万5千の得票があり、

自民党の石原宏高候補(比例で復活当選)を下しています。

 

この状況で、蓮舫氏が選挙区で当選というのは容易なことではありません。

 

東京一区には海江田万里議員がいます。

蓮舫氏と同じ、「立憲共産党」

と言われる体制での選挙で当選しています。

 

選挙区である千代田区の区長は都民ファーストで、

新宿区は自民党区長です。

 

蓮舫氏がここで選挙をする場合は、現職の海江田万里議員の

引退が必要になります。

 

野党としての最高峰の副議長に就任したのだから、

もう後輩に席を譲るべきだという声があるようですが、

そう簡単に引退するタイプには思えません。

 

自分ファーストが多い立憲民主党のことですから、

ひと悶着あることでしょう。

 

 

千代田区長選挙と都議選

 

都議会議員補欠選挙は、自民党2勝だけという結果になりました。

 

都知事選挙では自民党と公明党が事実上小池候補を応援しましたので、

千代田区得票を単純に千代田区長選挙に当てはめることができません。

(千代田区長選挙は2025年1~2月に行われる予定)

 

都民ファーストと公明党は現職の樋口区長を支持するでしょうが、

自民党がハッキリしないのです。

 

巷では、自民党千代田総支部(正確な組織名を知りません)が、

来年の千代田区長選では現職の樋口氏を応援するらしい、

という話が流れています。

 

しかし、自民党千代田区議会議員の動向を見る限り、

そう単純な話ではなさそうです。

 

自民党議員が多数会派(左翼系?-反樋口区長派?)と、

少数会派(保守系・新樋口区長?)に分かれているからです。

 

数値だけみれば、樋口区長は都民ファースト・

自民党・公明党の協力があれば、再選される

可能性が高いといえます。

 

自民党多数派会派が独自候補を擁立すれば、結果はわかりません。

それでも、自民党の内紛が表明化すれば、

樋口氏には有利に展開します。

 

「小池知事の学歴詐称(疑惑)工作」に、

樋口都議(当時)が関わったかどうかが問題にされれば

苦しくなります。

 

小池知事の刑事告発を検察が受理すれば、捜査が始まります。

樋口区長は、関係者として取り調べを受けるかもしれません。

 

庁内の「入札情報漏えい事件」の整理をできず、自身も調査の

対象ということになれば、無傷でいられないかもしれません。

 

・・・・・・まあ時間がありますので、それらへの

対応をすることはできるでしょう。

 

石丸候補が予想外に奮闘できたのは、既成政党への

不審の表れのように思えます。

 

その石丸陣営と蓮舫陣営が結束すれば、数字上は互角になります。

あくまで、数字上の話です。

 

都議選はどうでしょうか、

 

都議選も、石丸支持者・蓮舫支持者連合ができれば互角

ということになるかもしれませんが、都知事選挙の

小池候補の得票数には自民党支持票が含まれています。

 

自民党が候補者を擁立するかどうか次第、ということになりそうです。

なお、千代田区の都議会議員は都民ファーストが現職です。

 

板橋区の都民ファーストの都議会議員が、

無免許運転で辞職していたことで、今回補欠選挙がありました。

 

結果は、自民党の河野雄紀候補が都ファの候補者を下して当選です。