受け皿のためか
都知事選挙の告示が迫ってきました。
ここにきて、自民党は小池都知事に改めて秋波を送りました。
独自候補の擁立を断念したのです。
小池知事の「学歴詐称疑惑」やエジプト関連経費への疑問を、
追及しづらい状況にするために、自民党が
一役・二役買ったことになります。
小池百合子氏が知事選に立候補すれば、
当選する割合が高いと思われます。
しかし、それによって自民党支持層の離反は促進されることでしょう。
すでに3万人も減少していると、伝えられています。
日本保守党の飯山あかり氏が「都知事選に出馬するのではないか」、
と囁かれ始めました。
「私が立候補すれば、『アラビア語対決』ができるかもしれない」
といったことを、ユーチューブで語ったためのようです。
出馬となれば面白くなりますが、可能性は薄そうです。
日本保守党の有本香事務総長が、
松原仁衆議院議員(元立憲民主党)を推している話があるからです。
北村晴男弁護士を推す話もあるようですが、詳細はわかりません。
北村弁護士の演説も人を引き付けるものがありますので、
実現すれば選挙戦が楽しくなります。
産経新聞の読者に限定された「どこの政党に投票したいか」
の世論調査では、自民党が1位で23パ-セント、
日本保守党投票が17パーセントの2位になりました。
まだ「無名の政党」なのに、この数値は驚きです。
その政党の動きが、都知事選を大きく左右する可能性があります。
都民ファーストは、小池都知事次第のところがあります。
衆議院東京15区補選で飛躍するタイミングを逃しましたので、
国政政党としては賞味期限が迫る状況になったのかもしれません。
小池都知事3選となったとしても、「ファーストの会」が
国政政党へ発展する可能性はほとんどありません。
(自民党が全面協力すれば、話は別です)
都民ファーストの地方議員は、身の振り方を
考える時期に入るのではないでしょうか。
ひょっとして、自民党が今回小池都知事に忖度したのは、
「その時期」に自民党を受け皿にするための仕掛けかもしれません。
そうだとしたら、侮れない都知事選挙候補者の見送り(策)です。
ただ、屋台骨の自民党には正々堂々と
選挙に向かいあってもらいたいものです。
日本保守党はこれからの党ですから、興味津々です。
千代田区はどうなる
都民ファースト樋口副代表が区長という千代田区では、
だれが区長派で誰が反区長派なのか、会派構成をみているだけでは
わからないところがあります。
肝心の自民党が会派分裂していて、区長との関係が複雑だからです。
明確ではありませんが、議会内の動きをみていると
区長支持派と思われる議員
都民ファースト 2議員
公明党 2議員
自民党少数派 1~3議員
立憲民主党 1議員
無所属 1議員
合 計 7~9議員
反区長派と思われる議員
共産党 1議員
無所属女性 2議員
立憲民主党 1議員
国民民主党 1議員
自民党多数派 5~6議員
合 計 10~11議員 となります。
「維新」2議員と会派「#次世代」の2議員は、
ケースバイケースのようです。
(以上は、中村個人の判断です)
仮に都知事選で、自民党が実質小池知事支持ということになると、
千代田区議会はカオス状態になることでしょう。
自民党が「自由投票」になれば、各議員は自分の
都合に合わせた対応ができます。
自分にとってどうしたら有利なのかを判断するのは、
自民党以外の議員も同じです。
自民党多数派が小池都知事を応援すれば、来年の区長選挙では
樋口区長再選に尽力する立場に追い込まれることになるでしょう。
都議選での候補者擁立も、諦めることになる恐れがあります。
「学歴詐称協力疑惑」、「入札情報漏えい事件」、
「日比谷ミッドタウン疑惑」についての解明は、
都知事選次第で曖昧になるかもしれません。
万が一、小池都知事が出馬しないとなれば、
まったく違った状況になります。
樋口区長の立場が、きわめて微妙になるということです。
国会議員を目指しているという樋口区長は、その場合には
〇〇〇に〇〇することで道を拓くしかなくなるのではないでしょうか。