勝手な言い分

 

不思議な動画が流れています。

 

Bing 動画

 

千代田区議会の岩田議員は、議会が「少数会派」を

虐げているような解説をしていますが、岩田議員の

所属する会派が最大会派です。

自分の所属している会派批判をしているようで、

なんとも不思議な話です。

 

個人的なことであったとしても、「偽装工作」の

恐れがあるとされる以上、公人である樋口区長が

「疑惑問題」に説明をする立場にあるという、

意見については私も異議ありません。

 

議会から言われるまでもなく、情報漏洩事件を含めた

記者会見などで、区民の皆さんに説明すべきものだと思われます。

 

しかし議員は、議会の法規則に則り行動すべきです。

岩田議員は本会議場で発言を止められたとしていますが、

動議自体は止められていません。

 

議会のルールとして、動議で提案理由まで説明しようとしたので、

その部分が止められたのではないでしょうか。

 

法制度に従って、当該動議を議会として議題に

するかどうかの採決を行いました。

その結果、緊急性がない動議だと、議会組織として

判断したものでしょう。

議長の判断に瑕疵はありません。

 

岩田議員は、臨時議会がどういう性格であるのかを含めた、

議会それ自体の知識に欠けていると思われます。

それなのに、自分の行為が正しいとアピールしました。

ルールを知らない多くの人は、岩田議員の間違った情報を信じます。

 

議会が強引な運営をしている(内容不明)という主張については、

会派として、また議会として受け止めて整理すべきではないでしょうか。

因みに、議長も岩田議員と同じ会派です。

 

岩田議員は、動議に賛成した他会派の女性議員と一緒に

インタビューに応え、同じように議会運営を批判しています。

 

三人へのインタビュー

 

三人の議員が、議会について間違った説明をしていますが、

取材した側はそれを信じて報道しているのでしょう。

 

議会は法制度に則って動議を扱ったのに、

提案理由を説明させないから、あるいは賛成しないから問題だと

主張しているのであれば、単なる自己中心の主張ということになります。

 

議会の制度を知っていれば、それがどれほど

恥ずかしい主張であるかがわかるはずです。

 

(98) 小池百合子都知事の学歴詐称隠ぺい工作に関わっていたと報道された千代田区樋口区長に対して、説明を求める動議に賛成した3人の議員に緊急インタビュー - YouTube

 

動画の中で、本当はいま所属している会派にいたくない、

と岩田議員は述べています。

会派構成は自由ですから、岩田議員は当該会派を抜けて、

気の合った議員で構成する会派に所属することもできます。

 

信じられないあるいは話し合えない会派から、

どうして退会しないのでしょう。

〇〇〇活動をしているように思われても、仕方がない状況です。

周囲からは、不誠実性の表れと見られてしまうことでしょう。

 

動画では、今回の動議は緊急性があった。

6月議会で提案したら、選挙妨害だと見られてしまうだろう

という説明がありました。

 

小池都知事の「学歴詐称疑惑問題」を取り上げることが、

どうして選挙妨害なのでしょう。

詭弁にしか聞こえません。

 

彼の主張が正しければ、6月議会で「学歴詐称疑惑問題」を

話題にできないことになります。

つまり、当該議員が樋口区長に説明を求めるのは、

「これっきり」になるということです。

 

仮に6月に改めて取り上げたならば、

当該議員は周囲を騙したことになります。

 

そもそも、そうした認識が間違いでしょう。

必要だと思うならば、議員から臨時議会を要求すれば済む話です。

非公式の場であったとしても、

区長からの「説明」を求めれば良いのです。

 

あるいは、告発をした小島敏郎弁護士や、

ジャーナリストの黒木亮氏などから、議会として

話を聴く機会をつくるのも方法でしょう。

 

そうした準備をしないで、スタンドプレー的な

発信をするのは少々いただけません。

 

仄聞するところでは、

今回の決議案は自民党多数派も主張していたということです。

 

しかし臨時議会の性格から、全議員が緊急性であると認めない

動議に賛成するわけにはいかない、と判断したとのこと。

その判断は、議会の法制度からすると正解です。

 

そうした知識もないのに、議会運営を批判するのは

誠意がなさすぎます。

 

こうした行き違いが出るのは、樋口区区長が一連の

「疑惑」について説明しないためであることは確かでしょう。