東京15区

 

東京、島根、長崎の衆議院補欠選挙は、いずれも

立憲民主党系候補が当選し、自民党および自民党系が敗退しました。

 

注目の東京15区補欠選挙の開票結果は次のとおりです。

 

酒井菜摘(立民・新)当選      49,476票  約29.0%

須藤元気(無所属・新)         29,669票  約17.3%

金澤結衣(維新・新)                      28,461票  約16.7%

飯山 陽(日本保守党・新)             24,264票  約14.2%

乙武洋匡(都ファ・国民・新)        19,655票  約11.5%

 

吉川里奈(参政・新)                         8639票

秋元 司(無所属・元)                      8061票

福永活也(旧N党/新)                        1410票

根本良輔(つばさの党・新)              1110票

 

「立憲共産党」の酒井候補は、昨年の江東区長選挙で

34,292票を獲得しています。

選挙体制は今回とほぼ同じです。

 

これを単純に比較すると、15,000票ほど伸ばしたことになります。

ただし、区長選挙の数値だけでは判断を違えます。

 

3年前の都議選で立憲民主党は、19137票獲得で次次点になっています。

その都議選での最下位当選候補は、共産党公認候補の29,136票でした。

 

立憲と共産党の合計票は、

29136票+19137票=48273票となります。

つまり今回の補欠選挙は組織票で当選したのであり、

共産党のおかげということになります。

今後は共産党の意向が、彼女の行動に反映されることでしょう。

まさに「立憲共産党」議員です。

 

これに社民やれいわ支持者が加わると、

単純な数値として今回の得票数になります。

見方によっては、思いのほか少なかったともいえます。

 

乙武候補は予想以上に悪く、今回5番目で落選です。

2021年の都議選で、27,650票を獲得して

都民ファースト公認候補が当選しました。

 

2017年の都議選で、都民ファースト候補は45,614票を獲得しています。

今回は国民民主党が加わり、一部自民党と

一部公明党が協力しても、19,655票です。

 

都民ファーストと小池都知事の影響力の低下、

ということになります。

投票率を無視して、得票数だけで判断すると、

来年の都議選で都ファは苦しい戦いが強いられることでしょう。

 

小池都知事・都民ファースト凋落の理由としては、

小池都知事の「学歴詐称疑惑」と候補者の

「五股不倫」があったと思われます。

どちらも、誠意のなさでは共通しています。

 

フラフラしている国民民主党は、まったく評価されていないようです。

 

選挙は本当にわからないというか、怖いものです。

有権者を舐めてかかると、このように短期間で支持を失います。

 

奮闘したけれども

 

当選を願っていた日本保守党公認の飯山あかり候補は、

陣営と支持者が奮闘したものの4番目。

当選者の約半分の得票でした。

 

飯山あかり候補が当選すれば、日本全体の政治が

変わると思われましたが、その思いは届きませんでした。

 

次点と比較すると、約5,000票不足しました。

有名人である乙武候補よりは、約5,000票多く得票しています。

 

結党されたばかりで存在自体が知られていない、

しかもわずかな準備期間しかありませんでした。

ゼロ票から出発したのに、この得票は驚異的だといえます。

 

  飯山あかりさん

 

日本が崩れていく中で、政治をしっかりさせたいと願う人たちが、

飯山あかり候補に投票したと思われます。

そういう気持ちをもつ人たちが、江東区にも

たくさんいることが分かりました。

 

この結果が、衆議院本選挙につながるものでしょうか。

次回本選挙では支持票5万6千人を誇る自民党候補が

出馬するでしょうから、東京15区でだれが当選するのかわかりません。

 

東京の各選挙区に候補者を立てれば、選挙区では無理でも

日本保守党候補の比例復活は可能でしょう。

 

飯山あかり候補の14.2%の得票率を単純に当てはめると、

候補者次第で参院選東京選挙区での議席獲得にはつながると思われます。

飯山あかり候補だから、短期間でここまでの得票になったと思われます。

 

今回初めて登場した日本保守党ですが、

参議院選挙の場合は準備期間があります。

 

来年の夏に行われる江東区での都議選は、日本保守党としてどうでしょう。

やはり候補者次第で、可能性は十分あると思われます。

 

知事選はどうでしょう。

わかりません。小池知事の進退が注目されるところです。

 

都知事選はカオス状態になりました。