クルド人

 

不法難民問題が東京15区補欠選挙の争点にはなりづらいと思いますが、

取り上げている候補者がわずかにいます。

 

不法移民問題というと、埼玉県蕨市と川口市での出来事が浮かんできます。

川口市には難民申請しただけのクルド人が、700人いるといわれます。

いわゆる、「不法滞在のクルド人問題」です。

 

たまたま私はここしばらく、知識が浅い中東地域の勉強をしています。

シュメルの歴史と文化、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、イスラエル、

アラブ関連の文献を一所懸命よみましたが、独学ですから

知見の積み重ねまではいきません。

 

その中に、クルド人の情報がそれなりにありました。

十字軍と戦った、ムスリム(イスラム教徒)の英雄サラディンは

クルド人だとされています。

 

「サラディン」とは?十字軍との闘いやその功績・逸話を紹介 | TRANS.Biz (trans-suite.jp)

 

クルド人はイラク、イラン、シリア地方に分布していますが、

今でも国際的に認められた「国」を有していません。

クルディスタンと呼ばれる地域に、クルディスタン地域政府(KRG)

と呼ばれる自治政府はありますが、主権国家とされていません。

 

「クルド人はどんな人?」と問われても説明が難しいのですが、

「あのIS(イスラーム国)と戦って勝利した人たち」といえば、

その強さを想像できると思います。

 

不屈の精神、勇気、不服従の意志を持つ人が多く、

独立心が強いといえるのではないでしょうか。

極端にいえば、「どこにいても、独自の自治権を求める人たち」ということです。

 

早い話が、軟な行政の指導には簡単に従わない人たちです。

文化の違いの怖さを知らない私たち日本人にとって、これは難解です。

 

川口市にいるクルド人が不法滞在であろうとなかろうと、

自分たちのコミュニティに自治権を認めさせたいと思うのは、

彼らの歴史と文化においては自然なことなのかもしれません。

 

もちろん我が国では、そういうわけにはいきません。

我が国に暮らすものには、守らなければならない法制度があります。

それを尊重してもらわないと、共生はできないでしょう。

 

人生観、文化、意思表示の仕方の違いなどを研究しないまま、

人手不足を補うためとか同情心で対応すると、

日本人自体が駆逐される恐れがあります。

共生には、一定の準備と制度の整備が必要です。

 

なお、クルド人の研究が進んでいるのはオランダ、英国、米国であり、

日本では文献を含めてわずかな情報しかありません。

 

  英雄サラディン

 

自由と嫌がらせ

 

先日、川口で「不法移民反対」の小さなデモがありました。

そのデモを囲んで「レイシストを許すな」とか

「差別主義者のデモだ」といったプラカードを掲げた一行が並行して歩きました。

 

反不法移民デモよりも、そちらの人数のほうが多かったのではないでしょうか。

多数の警察官が、両者の間に入って制御していました。

 

デモをするのは自由ですが、日本人同士がいがみ合うのはどうなのでしょう。

法律を守らなくても良い、という主張には同調できません。

 

共生が必要なのか、日本の伝統と文化を維持させた共生が可能なのか

といった研究がないまま、賛成・反対を断定するのも危険です。

 

不法移民は危険だ、と訴えるデモは認めるべきでしょう。

クルド人を難民として認めろ、と訴えるデモも自由なはずです。

 

それを「レッテル張り」「言葉狩り」「行動狩り」で圧力をかけるのは、

表現の自由を認めている憲法を踏みにじる行為ということになります。

 

先週末、維新の区議会議員が日本保守党の江東支部事務所の前で、

宣伝カーを止めて演説をしました。

当然、「事務所の前はやめてくれないか」と申し入れをします。

ところが、彼は聴きません。

 

この行為に対して、SNSでの批判が殺到したそうです。

結果、維新関係者が陳謝するはめになったとのことでした。

 

これはマナーの問題です。

政党事務所の前で演説をしてはいけない、という法律はありません。

単に嫌がらせをしたのでしょう。

あるいは、マナー違反に抗議させてそれを

画像に撮りたかったのかもしれません。

 

「品性のない人たちだから仕方がない」、という人がいます。

そうかもしれませんが、そういう人が議員になっているのが問題でしょう。

 

平気で嘘を吐く人、国民・都民・区民を騙すことで、

権力を得ようとする人を政治家にするのも同様です。

 

むかしのことですが、共産党の宣伝カー(選挙カーではありません)が

私の選挙事務所の前に止まり、私の批判を始めたことがあります。

彼らに抗議をしましたが、常識の通じない人たちのようで

無視されたことを覚えています。

 

表現の自由の使い方を間違えれば、日本の「思いやり文化」を壊し、

殺伐とした社会になるのに困ったものです。

 

この関係で面白いのは、昨日の東京15区の出陣です。

富岡八幡宮前で、日本保守党飯山あかり候補の出陣演説がありました。

聴衆というか支持者というか、数百人の人が集まりました。(画像で確認)

 

候補者カーを送り出したあとに、同じ場所で維新の街頭演説が始まりました。

途端に人が散り、閑散とした状況になりました。

 

その後亀戸で行われた、飯山あかり候補演説ビデオを見てまた驚きました。

日本の政治を変えるかもしれないと思うほど、

聴衆が溢れかえったのです。

 

日本人の心、捨てたものではありません。

 

参考

 

昨日、小池都知事の元側近で「学歴詐称問題」を告発した

小島敏郎弁護士の外国特派員協会における記者会見がありました。

 

その録画がありますので、お時間があるときにご覧ください。

 

小池都知事の“学歴詐称”を告発 都ファ元事務総長・小島敏郎氏が会見(2024年4月17日) (youtube.com)

 

重要な参考情報

 

「学歴詐称」をしていなければ、そんなことをしないはずなのにと思うのですが。

 

《小池百合子“学歴詐称疑惑”》「文藝春秋」告発手記で渦中の千代田区長が「公務ドタキャン」行方不明になっていた!(文春オンライン) - Yahoo!ニュース