スタートの日

 

東京15区を始めとした、衆議院の各地補欠選挙が今日公示されます。

東京では、自民党・公明党・国民民主党等の

国政政党が独自候補を出せない模様です。

 

国民民主党はこの間揺れに揺れ、政党隠しの

無所属候補の推薦に走りました。

玉木雄一郎代表が「再エネ賦課金の廃止」を訴えていて、

ずいぶんとたくましくなったなと期待をしていましたが、

「やっぱり」という結果となりました。

何をやるにも腰が定まらないのです。

 

数日前までの前評判では、小池知事が抱えた人が優位だったようです。

しかし本人の女性問題がくすぶっていたため、公明党が推薦を渋り、

自民党も推薦を諦めました。

 

小池都知事の「学歴詐称疑惑」が再燃したたことは、

選挙に相当影響が出るものと見られています。

 

しかし、選挙そのものは今日からスタートであり、

開票してみないと結果はわかりません。

 

昨日の政治活動街頭宣伝で、選挙によって「昔のことがほじくり出され、

自分でカネを作らなければならなくなって大変なのです」と

泣きを入れていた予定候補者がいました。

 

違和感を覚えました。

自分の意志で選挙に挑戦することにしたはずです。

それなのに、私は被害者だから同情してくれとばかりに訴える人は、

政治家にしたくないものです。

 

今日段階における主要陣営の評判に大差はないようですから、

4月27日までの陣営と応援者の活動次第で

勝敗の結果が決まる、ということになります。

 

NHKやTBSなどのメディア報道では、特定の予定候補者を

冷遇していました。

その理由や背景はわかりませんが、放送法違反だという声があがっています。

 

東京15区の補欠選挙の結果は、今後の報道のありかたに

一石を投じることになるかもしれません。

 

それにしても、情けないのが自民党です。

国体(国家の状況。くにがら。くにぶり。- 広辞苑説明)に

責任を持つ立場にある自民党が政治に責任を持たなくなったら、

国民生活が荒れるだけです。

 

無責任な政治家ばかりの集団になってしまったことに、ガッカリしています。

 

今回、公明党の婦人部(女性部)はたいしたものでした。

男性たちが目先の利害を追う中で、「女性の常識バネ」

ともいうべきパワーを発揮して、「不倫男」の推薦を退けさせました。

 

そのパワーを「学歴詐称疑惑」にも生かしてくだされば、

嘘が蔓延る都政を変えることができるかもしれません。

 

間もなく、東京都知事選挙のことも話題になります。

 

こちらのウソなら可愛いのですが

 

疑惑を上乗せ

 

11日の都知事定例記者会見の様子を、私はライブ放映で視聴しました。

例の小池知事の「学歴詐称疑惑」について、記者から

質問が出たことはでたのですが、出来レースみたいな感じでした。

 

記者の質問に鋭さはないし、突っ込みもありません。

質問に対する知事の説明のとき、書かれた

原稿(メモ?)を読んでいましたから、事前に質問内容の把握と、

それに対する回答を準備していたのかもしれません。

 

記者が偽造を依頼したかという質問しましたが、それには答えません。

質問と噛み合わない説明をして、はぐらかしているだけです。

疑問に対して正面から答えられない、という印象が残る会見でした。

 

かつて小池知事と近い関係にあった弁護士の若狭勝元衆議院議員は、

カイロ大使館フェイスブックに掲載された「声明文」が、

A氏(偽造声明文を作成したといわれる元ジャーナリスト)の

作成によるものであれば、「私文書偽造罪」に

問われることになるかもしれないと説明されています。

 

偽造が事実なら小池知事だけでなく、その段取りをしたとされる

Aさんや当時の都民ファーストH都議も同様ということになるでしょう。

 

小池知事の「緊密な人」と呼ばれた、舛添前知事の話です。

「よく(カイロ大学を)主席で卒業できたね」と彼が質問。

「生徒が私ひとりだったのよ」と小池さんが答えた。

というものでした。

 

ところが、ほかのところでは「たくさんの生徒がいた」

と説明しているそうです。(『ABEMAニュース』で本人が解説)

 

話がコロコロ変わったり、横文字を使って周囲を煙に巻いたりするのは、

単なる癖で済ますことができません。

 

元東京都の幹部職員はカイロ時代に同居していて、

「小池さんはカイロ大学を卒業していない」と証言している北原さんに

直接会い、証言内容の確認とエジプトの事情の説明を受けています

 

それによると、エジプトというのは条件次第で

その手の対応をするという、緩さがあるとのことです。

 

科学者の武田邦彦さんによると、「私たちの感性で今度の

『事件』を判断してはいけない。卒業証書はカネで買えるし、

それが悪いことでもないという(文化?)状況にある」とのことです。

 

これは、現地で暮らしていた著名人の話と合致しています。

 

安定した国ではありませんから、日本人みたいに

馬鹿正直な人たちが揃っているわけでない、ということかもしれません。

 

彼らにとって「書類作成」は、お手のもののようです。

 

たまたま私は長期間中東関連の文献を読んでいましたので、

その説明に合点が行きます。

 

小池百合子都知事が卒業証明書の提示を渋っているので、

埒が明かない状態が続いています。

この場合、アラビア語堪能の日本人と質疑応答すれば、

卒業したかどうかが直ぐにわかります。

カイロ大学を卒業していれば、難なく会話ができるはずです。

 

東京15区の補欠選挙は、「嘘つきVs誠実者」の戦いであるように見えます。

これまでは嘘つきばかり選んできましたので、逮捕者続出となりました。

 

政治家として国会へ送るのは嘘つきか、それとも誠実な人なのか、

有権者が政治の流れを変えるチャンス到来といえそうです。