文書偽造疑惑

 

4月9日に『文芸春秋』5月号に、小池百合子都知事の

「学暦詐称問題」が掲載されると予告PRがありました。

 

学歴詐称に協力したらしい『都民ファーストの会』元事務総長の、

小島敏郎氏の証言に基づく記事が掲載されるというものです。

 

元側近で、詐称に協力したという本人の証言ですから、

信憑性の高いものとして関心を呼びます。

 

小池氏の学歴詐称の話は、ずいぶん長い間噂されていました。

『女帝小池百合子』という書籍が出版されてから、

卒業した「証拠を見せろ」と都議会で大騒動になりました。

 

「事件」は、その動きを抑えるためにエジプト大使館関係の

フェイスブックに、虚偽の「卒業証明文」を掲載したことです。

どうやら文書はエジプト側が作成したのではなく、

小池氏側近が作成したようなのです。

 

事実だとしたら、エジプトという国家まで巻き込んだ

破廉恥な行為ということになります。

フェイスブック掲載までの段取りについては、まだわかりません。

 

なお、学歴詐称の刑事罰対象期間は3年ということで、

現時点では公訴時効が成立しているようです。

 

私が強く関心を抱いたのは、その「偽造文書」と言われるものの作成に、

樋口たかあき都議(当時・現千代田区長)が

協力していたという情報があったからです。

 

昨日、『文芸春秋』5月号を購入して目を通しました。

書店には『文芸春秋』5月号を積み上げたの山が三つあって、

だいぶ捌けているようでした。

 

「ねつ造卒業証明」関係記事は16ぺージにわたるもので、

続編がありそうな内容になっていました。

偽造文章を作成する様子が、わかりやすく説明されています。

 

ただ、小池氏のカイロ大学を卒業したことを信じていたという

前提で、学歴詐称に協力しようとした事情が

何ともスッキリしませんでした。

 

エジプト大使館を巻き込んだ文書偽造であるなら、

学歴詐称・文書偽造という二重の騙しになります。

 

公訴期間時効になっているかどうかに関係なく、

事実なら罪は大きいのではないでしょうか。

 

しかも、その文書は「これ以上騒ぐと国際問題にするぞ」

という、脅しともとれる文書になっています。

エジプト政府がそのような「脅し」をしているように装うことは、

「国際関係「を私的に利用したことになります。

 

当該文書を、ファイスブック掲載した効果はてき面でした。

都議会がおとなしくなったのです。

 

本当にカイロ大学を卒業したのであれば、

卒業証書を提示すれば済むだけの話です。

 

そうではなく、わざわざ文書を偽造するというのは、関係者が

「小池百合子知事が卒業していなかった」ことを

知っていたからではないでしょうか。

つまり学歴査証と文書偽造の、共謀者たちということになります。

 

余談です。

昔、千代田区の職員(当時)が政府の研修派遣事業(?)に応募して、

エジプトに行っていました。

その時期が、小池百合子氏がエジプトにいたときと一部重なっています。

元職員は、小池氏の置かれた状況についての情報を持っていました。

 

2次情報ですが、いまは学識経験者になられているその方の話は、

「小池さんはカイロ大学を卒業されていませんよ」でした。

 

私も存じ上げている方です。

『女帝 小池百合子』の内容と、合致していました。

 

この問題を、樋口区長がどう対応するかで、

来年1~2月に予定される区長選挙に影響が出るかもしれません。

 

学歴詐称の証言本

 

組織ぐるみか

 

月刊会員制情報誌『FACTA』2024.3月号に、千代田区の

嶋崎秀彦議員(当時)逮捕と樋口区長に関する記事が掲載されていました。

 

樋口区長と副区長が、嶋崎議員(当時)の

傀儡であるかのように書かれた当該記事は疑問が多く、

千代田区政そのものを大きく揺らすまでにはいかなかったようです。

 

一昨日の『MAG2NEWS』は、かなり厳しいものになっています。

「‐略‐ 区職員の自殺の隠蔽を図った千代田区長」という見出しで、

相当きつい長文を掲載しています。

 

問題にされている職員が自殺していた件は、

行政として議会にも区民にも説明をしていません。

 

掲載文は、「千代田区の行政管理担当部長も一緒に逮捕されているが、

その元部長は、マスコミの取材に、区幹部から

『今までもそうして来たから対応してくれ』と言われたと答えている。

当人は否定しているが、その区幹部とは

山口正紀副区長(当時)と思われる」と、個人名をあげています。

 

この記事は『FACTA』をベースにしていると思われますが、

違うのは「職員自殺の隠蔽を図った」ことが強調されていることです。

『FACTA』によると、その職員というのが

当時の山口副区長の親戚だとのことです。

 

こうした報道が事実なら、「組織ぐるみ」の話になります。

報道された以上、関係者は知らん顔をできなくなります。

 

暗い気持ちになる相関図が、いつの間にか構築されていたように思えます。

 

この問題と小池都知事の学歴詐称疑惑に、現千代田区長が

関わっているとしたら、すぐにでも「対処」すべきではないでしょうか。

 

余談です。

嶋崎被告は仮釈放されたようです。

彼には、平気で梯子を外すというひどいところがあります。

しかし、何となく憎めないものを持っていますので、

落ち着いたら体験談などを聴いてみたい気持ちになります。