対局にあるのに
4月16日に公示される衆議院東京15区の、補欠選挙を意識した
政治活動がいつになく注目されています。
何しろ、自民党代議士が2代にわたって、カネの問題で逮捕されたのです。
それに、自民党のパーティー券キックバック問題が
取りざたされている最中での選挙ですから、当然注目されます。
自民党は小池百合子都知事が抱えた予定候補を、
推薦することになりました。
その乙武氏は昨日、無所属出馬を表明しました。
記者会見会場には、小池都知事と並んだ
「ファーストの会」のポスターがバッチリ貼られていました。
わざわざ「都民ファースト」の国政版である、
「ファーストの会」の副代表に就任しておいて無所属？
当選したら、自民党に所属するということなのでしょうか。
目くらましなのかどうかを含めて、理解不能です。
無所属であっても、過去の「五股不倫」や
人間性を変えることはできません。
自民党が苦しい立場に置かれているのはわかりますが、
小池百合子都知事の軍門に下るのはどうなのでしょう。
歴史ある公党が、個人組織のような「都民ファースト」に
媚を売るようでは、公党として存在する意味がありません。
しかも、東京15区の補選で、自民党と対極にあるような
乙武洋匡氏を推薦するというのです。
過去には参議院選挙で自民党は乙武氏を候補にしようとしたところ、
乙武氏の女性問題が浮上して断念したことがありました。
憲法9条改正反対の立場にある乙武氏は、
自民党が受け入れられないはずなのに、
候補者にしようとしたこと自体が間違っていたのでしょう。
憲法9条改正反対、LGBT推奨、同性婚推奨、
移民受け入れ賛成を主唱する人を左翼といいます。
過去のアンケートによると、彼はそうした思考をもっているようです。
左翼だから悪いという話ではありません。
自民党が、それを応援するすることがおかしいということです。
この矛盾に整合性をはかると、自民党がさらに左傾化する恐れがあります。
女性がらみの問題で自民党和歌山や自民党埼玉が
批判されているのに、「五股不倫」が問題になった人を
担ぎあげるという、その感性がまともではないとさえ思ってしまいます。
政権政党なら、苦しい時にも逃げないで、落選覚悟で
東京15区に候補者を立てることが必要でしょう。
物事に責任を持たない政党指導者は、他国の軍事攻勢に
直面したとき、平気で国民を危険にさらす恐れがあります。
敵国に媚を売って、自分たちの身の安全だけを確保することになるでしょう。
今が、そうした状況です。
自民党支持者あるいは保守層を裏切るような行為を、
何とも思わないようになった政党を有権者は支持するものでしょうか。
カオス状態か
アメリカ関係者からの報告によると、
「多様性ビジネス」がえげつないことをやっているようです。
男性兵士にハイヒールを履かせて、いかに女性が大変であるかを認識させる。
男性の性器近くに電気ショックを与え、女性の整理がいかに辛いかを体験させる。
妊婦姿になるようなデザインの被服を男性に着せて、
妊婦の動きがいかに苦しいものかを体感させるという、
「多様性ビジネス」が儲かっているとのことです。
民間企業の研修で行われるもので、
妊婦用スーツが15万円もすると聞きました。
無理矢理そうした体験をしないと、男性は思いやりや
優しさを持てないということなのでしょうか。
そうだとしたら、とっくに人類の歴史は終わっています。
経験的法則でしか教訓にできないほど、
人間は知的水準が低くはありません。
男女のカオス状態（混乱状態）を作る目的は、その国の破壊だ
と言われて久しいのですが、アメリカは破壊されてはいないものの、
カオス状態になっていると思われます。
アメリカには、約6万人の住民がいるのに、
警察官が3人しかいないという自治体があります。
地方政府が警察官を削減しているからです。
これでは、犯罪地域になるのは時間の問題でしょう。
カオス状態になると、最も喜ぶのは反体制の人たちです。
保守政党が政権を握っているところでは、左翼陣営にとって
メリットとなる状況が生まれるからです。
混乱です。
混乱しているときは、普段はあり得ないことでも実行可能になります。
アメリカの政権党である民主党が、アメリカのカオス状態を
生み出しています。
我が国のカオス状態を醸成させているのは、何と自民党です。
野党が金銭問題や不倫問題を起こしても、一部を除いて
国民生活にはほとんど影響しません。
しかし、自民党がそれをやると社会が混乱します。
政治のカオス状態をさらに進行させるのが、
東京15区の衆議院補欠選挙です。
自民党はこの選挙区をカオス状態にして、
何を生み出そうとしているのでしょうか。
生まれるのは、政治不信だけではないでしょうか。
日本政治に責任を持つ立場にある自民党が、現実から逃げない
で国民を守るために奮起してくれることを願っています。