衆議院補欠選挙

 

大政党の、東京15区(江東区-4月16日公示、28日投票)の

選挙準備状況が、芳しくないようです。

 

維新は若い女性を擁立するということで話題になり、

小池百合子都知事が国政復帰の足掛かりにするという話で注目を浴びました。

 

「苦しくなったら女性を擁立」、ということでしょうか。

参政党も女性候補を擁立するようです。

 

本当かどうか知りませんが、自民党東京都連の責任者が

小池氏を「15区で当選したら首相への道が開ける、

立候補しないか」と口説いているとか。

 

そんな話を聞くと、いまの自民党がいかにダメかを再認識してしまいます。

日本国を守るためには、自民党がしっかりしなければならないのに、

誇りだけでなく自立心すら失ったようです。

 

自分たちの力で党の立て直しをする気がないのであれば、

外部から刺激を与えるしかなくなります。

 

野党がしっかりしていれば自民党がまともになるはずですが、

野党もわけがわかりませんので政治総体が堕落した感じになります。

 

参政党に期待したことがありましたが、

これもまたよくわからない政党になってしまいました。

これまで汗をかいてきた重鎮の皆さんが、こぞって離党しています。

 

末端の人たちは真面目だと思いますが、本部組織が

「普通ではない」ようなのです。

とても残念な話です。

 

そんな中、日本保守党が衆議院東京15区補欠選挙に、

イスラム研究家の飯山あかりさんを擁立するという話になりました。

維新、小池氏に続く3人目の女性の名前があがったのですから、

周囲は色めき立ちます。

 

歴史のない日本保守党が、ただちに政権を担うなどとは思いません。

しかし、日本国を守る意識のある国民には大きな励みになると思います。

自民党への、強い刺激にもなることでしょう。

 

飯山あかりさんの主張を何度か聴きましたが、私とは

相当離れた考えの持ち主のようです。

とりわけ中東紛争に関しては、認識が異なります。

 

それでも、彼女の活躍に期待します。

大事なことは、いまは政治の閉塞感を打ち破る人が必要であり、

彼女ならその役割を担ってくれると感じているからです。

 

主義・主張はそれぞれ違います。

違いばかりを強調する人が増えている中で、その範囲を

どこまで許容して協働できるかが、政治の課題になっているような気がします。

 

 

千代田区では

 

自民党議員だから保守であり、日本国や自治体を守り

発展させたいと考えているとは限りません。

 

自分の出世のために、自民党という組織を

「利用・活用」する議員が後を絶ちません。

 

良きリーダーは、組織を分裂させないように気配りします。

党を「道具」と考えている人は、そんな配慮はしません。

党は自分のためにあるものであって、

自分が党に貢献する気持ちがないからでしょう。

 

党を大事に思うのなら、自民党に脱党したり復党したりしません。

党が利用できなくなったり、幻滅したりの場合には離党します。

 

いくら自民党でも、何回も出たり入ったりできません。

そんなときは、議員団を分裂させることが効果的です。

自民党が弱体化して、自分の意見を通りやすくできるからです。

 

昔、自民党千代田区議団が3つに分かれたことがあります。

それなりに、長い間分かれていました。

気の好い人たちが分かれているだけでしたから、

区政運営には差支えありませんでした。

 

それに、3会派は左翼議員と共同行動はしませんでした。

区政を維持させるという点では、一致していたのです。

分裂はあくまで自民党内の事情であり、

執行機関と対立するためのものではありませんでした。

 

温情性が強い分だけ曖昧さはあるものの、当時の

自民党議員団は役所の中で愛されていたように記憶しています。

 

 

現千代田区政と、対立するために分裂した

今の自民党議員の皆さんはどうでしょうか。

 

左翼議員と連携して議会を振り回し、

最後には安全な位置に自分の身を置くという、

極めて「都合良し」の人たちが多くありませんでしょうか。

 

「あの人たちの会派運営には納得がいかない」として、

勝手に会派届を出した多数派自民党議員の皆さんは、

何のためにこの状態を続けるのでしょう。

 

左翼になりたいのでしょうか。

区長選挙や都議選で、会派内から候補者を出すためなのでしょうか。

 

いろいろな人がいるというのが自民党です。

面白くない、ということで分裂したらキリがありません。

 

左翼的な自民党議員の皆さんには、注意すべきことがあります。

左翼は攻撃型です。

左にいる人たちがよく似ているのは、攻撃性が同じだからです。

 

このかたちを身に着けてしまうと、「病みつき」になります。

あら探しをして相手を脅せば、自分の存在が認められることになるからです。

勉強をしなくて済みますので、こんな楽なことはありません。

 

それを続けていると、「まとめる力」が消失します。

それでなくても、あまり勉強をすることが好きでない自民党の

一部議員の場合には、後戻りができなくなる恐れ大です。